お空三人のお話

お空三人でだらだらと話をしています☆ところどころ下品です!小説「夜明け前、君とともに。」と合わせて読むといいかも☆
ということで、以下スタートです!



航空「聞いて飛行。この前さ、俺と空自が似てるって言われたんだよね」
飛行「誰に?」

航空「えっ…、それはあれよ、そのー」
空自「子猫ちゃんたちですよね~」

飛行「てめ…航空…空自をいかがわしい所に連れて行ったんじゃないだろうな…」
航空「い…いかがわしいって何…。ちょっと女の子たちと楽しくお酒を飲んだだけだよ…ねぇ?空自」

空自「そうですねー。まぁその後、航空さんが二、三人の女の子を侍らせてホテル街に消えていったあとのことは知りませんけど」
航空「えっ!?空自!?」

飛行「…(汚いものを見る目)」
航空「いやいやいや…さすがに三人同時までの元気は…って違う違う!!!」

飛行「最っ低だな…」
航空「じょ…冗談だよ、冗談!空自~変なこと言うなよ~」

空自「あはは。そうでしたそうでした。その日は俺と一緒に帰ったんでしたよね」
航空「そうだよー」

空自「侍らせて消えたのは別の日でしたね☆」
航空「そうそう。でも三人じゃな…って違う!別の日もしてない?消えてない?」

飛行「疑問形…」
航空「あはは…ちょっと語尾が上がっただけだって~。も~飛行が虫けらを見るような目で見る~」

空自「そうですねーゴミを見るような目です」
飛行「クズだからな

航空「ひどくない!?」
飛行「ひどいのはどっちだ!お前の所業には虫唾が走る」

航空「だから誤解だって。空自なんとか言ってよー」
空自「飛行さん、虫けらとて生き物です」

航空「そういうことじゃないよ!根本的な弁解をしてよ!」
空自「えーっとそうですね。航空さんは歳だからそんな元気は…」

航空「そこは老いてないから!ってそうじゃなくて…!」
空自「飛行さん、ゴミをゴミとして処理せずに繰り返し使うReuse(リユース)でsustainable(サステナブル)な社会を目指しましょう」

航空「どうしてそうなるんだよぉ!」
飛行「俺はさっきから何を聞かせられているんだ…」

空自「まー要約すると、航空さんとふたりで飲んでた時に、隣の席の女の子たちと一緒に飲むことになって、しばし歓談したあと、バイバイしたって話です」
飛行「色々と初耳だな」

航空「そういうことそういうこと。全然いかがわしくない」
飛行「しかしそもそもなぜ女性たちと一緒に飲むことになるんだ…」

航空「ちょっと声をかけたら仲良くなっちゃってね。かわいい子たちだったよ~飛行も来ればよかったのに」
空自「でも確か飛行さん、その日は神兵さんの所に行っていたんですよね」

飛行「あーあの時かー。そうそう、久しぶりに会ってこっちはこっちですごく楽しかったぞ」
空自「いいなぁ~。俺も神兵さんに会いた~い!イエス!むっきり!

航空「まったく、あんなむっきりのどこがいいの」
飛行「むっきりだからいいとか、そういうことじゃない。でもそれも日々の努力の証だからかっこいいと思うぞ」
空自「そうです。神兵さんありきのむっきりです」

航空「もーむっきりむっきりってー筋肉見たければ俺の見ればいいでしょー?」
飛行・空自「…」

航空「ちょっと…、『何言ってんだこいつ』っていう目をしないで」
飛行「『何言ってんだこいつ』って思ったから」

航空「もー、その話は置いといて。話を戻すと、その時の女の子たちが、俺と空自がが似てるって言ったんだよ。ねっ☆空自」
空自「そうなんです。分け目が一緒~って」

航空「まぁつまりさ、空自は俺に似てるんだなぁって改めて思ったわけ」
飛行「分け目っつったぞ…。それに…似てるって言ったら俺にだって似てるだろ」

航空「空自は芋くさくないじゃん
飛行「航空…このやろう…。そういうことじゃなくてパーツだよパーツ。目は絶対に俺だぞ」

航空「まぁちょっとはね。でも俺の方が似てない?」
飛行「いや!俺の方が似てる!」

飛行・航空「俺だよな!空自!」

空自「ちょっと~親権争ってんじゃないんですから~落ち着いて落ち着いて」

飛行「いや!こいつに似たらクズになる!」
航空「うわ~ひどい~。昔はあんなに情熱的に俺を求めてきたくせに…」

飛行「へ…変な言い方するなっ…」
航空「間違ってないでしょー?」

飛行「航空再軍備に必死だっただけだ!」
航空「あの頃はもっと優しかったのに…」

空自「そういえば昔の話ってあまり詳しく聞いてなかったですね」

飛行「話せば長くなる…」
航空「要約すると、飛行は俺が欲しくて欲しくてしょうがないっていう」

飛行「気持ち悪い言い方をするな!再軍備には陸海軍が一緒になってやらないとダメだと思ったんだ」
航空「そうなんだよねー。だから飛行の猛アプローチを受けてほだされちゃったんだよねぇ」

空自「へー」

飛行「おい、真面目に話せ。お前だって危機感を持っていたからだろ!?」
航空「まぁそうだけどさぁ…、飛行…というか、飛行たちの熱量に押し切られた所もあったと思うよー」

飛行「あの頃はほんとに必死だったからな…」
航空「まぁ、陸自も海自も生まれてたしね」

空自「で、お二方は俺が生まれるようにと尽力してくださったんですね!

飛行「とにかくやれることはやったよ。まぁ…でも、正直なところ、俺たちがいくら頑張っても、あの頃はアメリカが動かないことにはどうにもならなかったけどな」
航空「そうだねぇ。それを言うとソ連の領空侵犯が追い風になったのはなんともって感じだったね」

空自「じゃあ、そのあとに航空準備室っていうのが出来たんでしたっけ?航空自衛隊の歴史にも記載がありますけど」

飛行「ああ。でもその前に制度調査委員会別室というのが、保安庁内に出来て、そこで空自創設の骨子案を練ったんだ」
航空「あの時も大変だったなぁ、まさに寝食を忘れる勢いで研究に没頭したからね」

飛行「あの時の真面目なお前がなつかしい…」
航空「ちょっと、今も業務は真面目に取り組んでいるでしょ」

飛行「それでな、空自。その制度調査委員会別室が、その後航空準備室に移行したんだよ」
空自「あーそうだったんですねえ」
航空「おーい無視すんなー」

飛行「とにかく。それまで独立した空の部隊はなかったから動き出すまでが一苦労だったかな。まぁ動き出してからも大変ではあったけど、割と順調な方だった気がする」
航空「そお?二幕※…の抵抗がすごかったじゃない」

※二幕は第二幕僚監部の略で今でいう海上幕僚監部、ちなみに一幕は陸

飛行「あー元お前の所のなぁ…」
航空「海さん、1佐の圧がすごいんだよ」

空自「へーそんなに…?」

航空「俺たちは翼の付くものは全部空自に集めたかったんだけど、海側の反発がほんとにすごくてね」
飛行「確か制度調査委員会別室に対しても、分属しろ!って圧力かけてきたな…」

航空「米海軍使って脅してきたこともあったしね」
飛行「あー…あったあった」

空自「うわあー…」

飛行「それで航空機の配属についてもだいぶ揉めて、結局はあっちに必要なもんは持っていったもんな」
航空「まぁ哨戒機が欲しいっていう気持ちも分からなくないからなぁ…。…でもそれで翼が分かれてしまったのは…あれなんだけど…うん」

飛行「結局陸にも残ったしな」
航空「米陸海空軍との兼ね合いもあったからね。分属した方が都合がいい部分もあったし…。まぁでもさ、なんだかんだ陸海と同列の空の組織が出来たっていうのは快挙だよね」

飛行「そうだな」
航空「旧海軍側では飛行がうちに来る方向で話が出てた時もあったんだから」

飛行「ほんとそれ無理…」
空自「もしそうなってたら俺は生まれていないってことですよねぇー…」

航空「海自が兼ねていたかもっていう可能性だよね」
空自「海自め~!!今度会ったら穴という穴に空上げ詰めてやる!

飛行「でも俺は独立空軍を実現させるって心に決めてたから、遅かれ早かれ絶対空自は生まれたと思うけどな」
空自「わーい☆飛行さぁん!☆

飛行「最悪こいつがいなくても…」
航空「飛行ー!!それ言っちゃだめでしょ!!

飛行「だから空上げを無駄遣いしてくれるな」
空自「はーい☆」

飛行「まぁ新しい組織を生み出すには、それだけ大変なこともたくさんあったってことだよ」
航空「あったねぇ~あんなことやこんなこと…。そういえばさ、発足したあとだけど、特科さんともやり合ったよね」
空自「どっちが多く女の子を落とす的な?」

飛行「ち…違う!ほら!航空、お前のせいで変な思考になる」
航空「特科さんだって大概でしょうよー」

空自「ていうのは冗談で☆高射部隊のことですよね」

飛行「そうそう。地対空誘導弾をどっちが持つかっていう」
航空「なんかさ、やっぱり陸の人は剛腕だよね。空の事は空自へって話のはずなんだけど、陸の方はどんどん先行して整備していっちゃうっていうか。既成事実を作っちゃうんだよ!

飛行「なんで、そこで胸を押さえるんだ」
航空「え?そりゃーあれよ」

空自「孕ませたから責任取るってことですよね。もう俺のもんだ的な」
航空「まぁ孕ませるまでいかなくても手をつけ…」

飛行「そそそ…そういう例えはやめろっ!//」
空自「そうですよ航空さん、ダメですよ。食い散らかすような発言は」

航空「ちょっと空自ww」
飛行「そういうのは女性に失礼だからな!」

航空「お芋ちゃんなのにジェントルなんだから」
飛行「神様…どうかこいつを幼少期に戻してください」
空自「神様…どうか海自カレーより空自空上げの知名度が上がるようにしてください」

飛行「あ、そうだな。それも大事だな。空自空上げが有名になりますように」
航空「天然かよ…」

空自「で、何の話をしていたんでしたっけ?」
航空「高射の話」
飛行「そうそう。結局高射も分属することになったんだよな」

空自「やっぱり旧軍の方たちは一筋縄ではいきませんねぇ」
飛行「もう昔の話だけどな」
航空「その状態が今も続いているけどね」

飛行「まぁでも今はそれよりも先を見据えて前進することが大事だろ」
航空「ほんとに飛行はポジティブだよね」

飛行「空を守る責任があるんだ。日本の空をしっかり守ってこそ、昔の仲間もうかばれると思うぞ」
航空「そうだよねえ。それにこれからは宇宙もあるしね」
空自「俺も進化しないと!名前も変わりますし!!」

飛行「そうだ、空自がんばれよ!俺たちがしっかり支えてやるから」
航空「そう。お前の後ろにはいつも俺たちがいるんだからね」

空自「はい!!!!!

空三人