給養員の要素はあるのか!?<海自編>


こちらは【テキスト小話『番組が終わって…』】のおまけ話です!
場所は海自宅、自衛隊ズ3人のお話です。



デザート食わせて

空自「結局あの日は海自デザートにありつけなかったねー」
陸自「その後なんだかんだ肉焼いたからな」
海自「陸自的流れ…。まぁウマいんだけどw」

空自「1佐もさー材料だけ用意したってねぇ」
海自「しかもオペラの材料…」
陸自「あんなのどうやって作るんだ…」

空自「まぁでも見かねた陸さんが作ってくれるかな~ってちょっと思ったけどねw」
海自「陸さんでも腰が重かったな」
陸自「なんでもかんでも陸将補にお願いするのはおこがましいぞ」

空自「ってことでね!今日はさ、念願ってほどでもないんだけど、海自デザートにありつきたいな~と思って陸自とここに来たんだよね」
陸自「だよね」
海自「はぁ!?

空自「テレビであれだけアッピールしてたんだからねぇ」
陸自「そうそう。俺たちねじ伏せられた感あったよな」

海自「いやまぁ…あれは『いずも』だったからという事情もあってだなぁ…。みんながみんなああはいかないという裏事情も…ゴニョゴニョ…」
空自「なんだって?」
陸自「裏事情…?」

海自「で…でも間違った事は言ってないから!」
空自「まぁ、いいや。外面がいいのは今に始まったことじゃないし。話を戻そう」
陸自「そうだな。ってことで…」

陸自・空自「海自、デザート食わせて

海自「えぇぇ…。急に言われてもなぁ…。海自カレーのレトルトならあるから温めて食えよ
空自「デザートじゃないじゃん」
陸自「それは飲み物なんだろ?」

海自「だーかーら、急に言われても無理だっての!材料ねぇし!そもそも俺は給養員じゃない」
空自「でもその要素は入っているって話になったじゃん」

海自「あの二人に比べたらマシって話だろ。そもそも海さんは論外だし。1佐は失敗した時のマイナスがでかすぎて、いかなる成功をも無にしているって話だろ。よく考えたら比較にならなくないか?」
空自「それを言ったら元も子もないじゃーん」

陸自「まぁさ。いきなりオペラを作ってくれって言ってるわけじゃないんだよ」
海自「じゃあ何を作れって?」

空自「材料はさっき買ってきた!これを使ってくれ!」
海自「りんご?
陸自「そう。つまり、りんごのコンポートを作ってくれって話」

海自「あー番組でも紹介されていたな」
空自「りんごの器に入れるっていう、ひと手間はいっているやつ」
陸自「それそれ。とりあえずりんごを煮るんだろ?詳しくは知らないけど」

海自「まー…それならレシピがあればできるかも…」
空自「おー☆じゃぁやってやって!」
陸自「いい子で待ってます!」

海自「正直お前らも出来ると思うけど…」
空自「海自がやる事に意味があるの」
陸自「海自デザートだもんな」


〇 ● 〇


そして…
艦めしレシピ(海自ホームページ内)を見ながら調理開始


〇 ● 〇


空自「レシピだと4人前だから4個やってね。分量変わると分からなくなるっしょ」
海自「そうだな…。えーっとまずはりんごの上を切って、中をくりぬくのか…」
陸自「“包丁で少しずつくりぬくと安全”って書いてある」

海自「これ普通の包丁でいけんの?」
空自「そこは海自の腕の見せ所でしょ」
陸自「あとスプーンも使うみたいだぞ」

海自「まぁ…いいや。ちょっとやってみるわ…」
空自「外側は焼きりんごにするんだって」
陸自「手が込んでるよな~」


〇 ● 〇


海自「あ、やべ。外の壁が薄くなったww」
陸自「大丈夫だ…かろうじて穴は開いていない

海自「これ綺麗にくりぬこうとすると結構難しいな~」
陸自「でもさすが丁寧な仕事をしているよ」
空自「丁寧すぎて1個にすごい時間かかってるけどねー」


〇 ● 〇


海自「あー…腰が痛い
陸自「まだあと1つ残ってんぞー」

海自「ラスト1個ぉぉ~。ってか空自どこいった?」
陸自「あー3個目に入ったあたりから、見飽きたって言って、なんか買い物に行ったぞ」

海自「あのやろう…」
陸自「ほらほら手が止まってるぞ!レンジャー!


〇 ● 〇


そしてその後…。
4つ目をくりぬいたあとは、そこそこレシピ通りに順調に調理を進める。
そこそこというのはレシピの日本語が『??』ってなるような所があるからで…。


〇 ● 〇


海自「なぁ、とりあえず30分煮ればいいんだよな。そう読み解くよなぁ?」
陸自「そうだなレシピには “鍋に赤ワインと砂糖と水2リットルにりんごを入れ30分間煮てりんごを入れ30分間煮る” って書いてあるんだけど、大事なことなので2回言ったんじゃねえ?」

海自「まぁそういうことにしておいて、とりあえず煮るか」
陸自「おー」


〇 ● 〇


空自「たっだいま~!どお?できた?」
海自「おめーよぉー!」
陸自「今煮はじめた所」

空自「はいはいはい、じゃあ間に合っちゃうかな?」
海自「??何が?」
陸自「??何に?」

空自「俺さ、ちょっと閃いちゃったんだよね」
海自「ほう?」
陸自「?」

空自「焼きりんごの器の中に“空上げ”を入れたらどうかと!」
陸自・海自「はぁ!???

空自「海空の競演よ」
陸自「おかずとデザートを一緒に食うという時短技か…」
海自「ええええええ…それはねーわー…」

空自「いやいや、まじアリなんだって。うちの車力分屯基地の空上げはさ、空上げにりんごソースかけるんだから」
陸自「へぇぇぇ」
海自「…でもなんか違うような…というか違げー…」

陸自「あーじゃあさ。今度俺がりんご用意するよ。もちろん空自のそこの基地でも名産だと思うけど、うちも弘前駐屯地はりんご園に囲まれているからさ」
空自「おー!!陸海空の競演だな☆」

海自「いやあ…それは…少なくともうちでは怒られそうな気がするぅぅ…!!




はたして陸海空の競演は今後あるのだろうか!
というか海空の競演は果たされたのだろうか!

というのはまたどこかの話であったりなかったり!
ということで!唐突ですが海自編は終わります!