ハロウィンイベント
時期柄ハロウィンイベントをやりたかっただけである。そして中途半端に始まり中途半端に終わる…!
イベント前の出来事
<1佐、自宅の玄関口にて>
1佐「は~一週間ぶりの我が家です、そういえばもうアレは届いて…、あ、陸さん居るみたいですね。あれ?この靴…」
1佐「陸さん、ただいま戻りました」
陸「おー1佐か、おかえり」
海「うむ」
1佐「なんで海さんがいるんですか」
陸「なんでって、お前こそ珍しい南瓜をなぜあんなに送ってきたんだ」
1佐「あ。やっぱり届いていましたか!ちゃんと受け取ってくれました?」
陸「受け取ってそれから食卓はこの有様だ」
1佐「え」
陸「消費するのが大変だったぞ」
海「ここ数日で1年分は食った」
1佐「えっ…まさか…」
陸「今日でやっと使い終わった」
海「1佐、責任もって食え」
1佐「!!!料理に使っちゃったんですか!?」
陸「ん?そうだが」
海「いくらこいつが食うからって20個は頼みすぎだ」
1佐「Oh, my パンプキーーーーン!!!!」
陸「!?」
海「!?」
1佐「違うんですよ!!あのっ…このカボチャはですね?ジャックオーランタン用だったんですよ!」
陸「…」
海「…」
1佐「前にハロウィンイベントを開催するって言ってたじゃないですか。その時に皆でジャックオーランタンを作ろうと思ったんですよ!」
陸「…。全部…食ってしまったぞ」
海「…まだここにあるのは食ってない」
1佐「いえ、それ調理されてますから」
陸「…」
海「…」
1佐「また注文するにもあの量ですから間に合いませんね…」
海「別になくてもいいだろ。俺は作らんぞ」
1佐「はなから海さんには期待していません。ですが他の者達は作るでしょう」
海「…」
陸「うむ…とりあえず飯が冷めるから食おう…」
1佐「陸さん!ってまぁしょうがないですね、先ほどからいいにおいがしますしね…いただきましょうか…」
ということで、1佐がイベント用に用意したカボチャは陸(と消費につき合わされた海)が食べてしまったので、結局ランタンは『各自用意するように』という丸投げになりました★
イベント当日
海「結局また南瓜料理か…」
陸「1佐が作ったランタンの余りが多くてな…」
海「新たに買って作ったのか。しかし何個作ったんだ…」
陸「最終的には1つらしいが、何度もやりなおし…」
1佐「ゴホン!!そろそろ皆さん来ますよ」
そのうち続々とメンバーが揃い、中には軽く仮装する者、過度に仮装する者入り乱れ宴会騒ぎとなる。
そして外が暗くなった所で、持ち寄ったジャックオーランタンに明かりを灯し、一同品評会をはじめる事に…。
1佐「さて、この度は皆さんランタン作りご苦労様でした」
機甲「結構な無茶振りだったっすよね」
衛生「もー手が疲れた~」
特科「てかあのカボチャなかなか売ってなくねぇ?」
施設「俺は自信あるぜぇ~」
普通「…」
海士兄「めんどくさかったけど、それなりに楽しかったよね」
海士弟「おにーちゃん!」
空挺「俺はさっき作ったよー」
航空「結構彫るの大変だったなぁ」
飛行「お前早々に飽きて俺にやらせただろ…」
空自「フフ☆俺飛行さんと航空さんに協力してもらって大作作っちゃった☆」
海自「あんまりすげーの作るなよ~、俺のがしょぼいって1佐に怒られるだろ…」
陸自「なぁ俺の大丈夫だよな?陸将補が見ても大丈夫だよな?」
1佐「庭においてあるのは14個です。陸さんと海さん、そして今回来れなかった方の分はありません」
機甲「あれ?陸さん作らなかったんすか?」
陸「作ろうとしたんだが、俺の分を1佐…」
1佐「ゴホン!!細かい事は気にするなメット!」
空自「キャプテ~ン!早くはじめましょうよ~」
1佐「そうですね」
-庭にて-
施設「おーなかなか雰囲気あるな、ってランタン以外の装飾は俺だけどな!!」
特科「結局ソコかよ」
1佐「じゃあこの辺りから見ま…」
機甲「なんすか、しょっぱなから俺の芸術が目に留まっちゃいましたか」
海士兄「わっ!!ちょっ何これーーー!!」
海士弟「せっ…戦車が彫られてるっ…!」
空自「タンクさんやりますね~☆」
海自「うっわぁ…急にハードルあがったぁぁぁ(頭を抱える)」
陸自「機甲さんは手先器用だから…」
衛生「機甲君すごいね~」
陸「うむ、これはさすがだ」
特科「こういうのありかよ…」
機甲「ただ顔を彫るなんて簡単すぎて」
一同「…」
特科「こっ…これよ…、一つ一つ見ていくんじゃなくて、それぞれ自由に見ようぜ…」
海自「(賛成ー!!!!!)」
1佐「豆鉄砲ずいぶん自信ないですね」
特科「自信ねーことはねーんだけどよ…」
1佐「じゃっ、次こちら見ましょうか」
特科「俺のじゃねぇか!!!」
衛生「わ~すっごい普通の顔~」
特科「普通をバカにするな!」
普通「そうだ」
特科「普通っていってもよ?ちゃんと計算された美しさがあるんだよこれは。それにだな、中は風や湿度とか色々考慮して作ってんの!!見えない所でちゃんと仕事してんの!!ロウソクの火も揺らぎがすくねぇだろ?」
機甲「それもまた演出の一つだと思いますけどね。ほら、俺のはまるでヒトマルが今にも動き出しそうっすよ」
特科「ぐぎぎぎぎ」
1佐「はいはいはい、それ他所でやってください。次こちら見ますよー」
海士兄「僕達のです!」
海士弟「水兵帽を被らせてみました!」
航空「おーかわいいね」
海自「あ~なんかすごく和みます」
航空「かわいいっていうと衛生さんのもかわいいイメージありますね、どれですか?」
特科「外見に騙されんなよw」
衛生「僕のはあれー」
一同「(すごい赤十字…)」
衛生「きれいに十字彫るの大変だった~」
機甲「衛生さんって感じっすね…」
特科「そのままじゃねぇかよw」
施設「てかよ、酔いつぶれたやつはこの前に放置しとけばいいんじゃね?」
衛生「えーやめてくださいよ。助けなきゃって義務感にかられるじゃないですか」
施設「助ける気ねぇのかよ…」
機甲「野ざらし嫌っすね…」
特科「野戦病院から仮繃帯所に逆戻りだな…」
1佐「誰の家が野戦病院ですって?はい次!えーっとこれは…」
海自「あ!俺です!」
1佐「可もなく不可もなく!!ん?この部分…不備!!処理が甘い」
海自「ぐっ」
海士兄「厳しいなぁ…」
海士弟「今風でよくできてるのにー」
陸自「お…俺のより洒落てるから」
海自「知ってる」
陸自「…」
1佐「で?隣のこれは陸自ですか?」
陸自「はい…自分です…」
1佐「まー…それなりに出来ているほうじゃないですか?」
陸自・海自「え!!!???」
施設「The素朴って感じだなw」
特科「らしいっちゃらしいがw」
陸自「お…お咎めなし!」
海自「ずりぃぞ!」
1佐「…(陸自を咎めると私があとで陸さんから色々言われるから面倒なんですよ)」
施設「はいはい皆の衆~。そんなに地面ばっかり見ててもつまらねぇだろ」
一同「??」
施設「上空をご覧ください。カボチャがこの庭に侵入してきました」
特科「はぁ!?」
海士兄「あ!ほんとだ!カボチャが飛んでる!」
海士弟「しかも2個つながってる!上が大きいカボチャで下が小さいカボチャだー」
特科「あれドローンか??」
施設「ご名答~」
特科「お前開発実験団から盗んできたんじゃねぇよな」
施設「んな事しねぇよ!自腹で買ったんだよ!!」
空自「空を飛んでる施設さんって面白いですね」
施設「おいゴラ空自。誰に向かって言ってんだぁ!?こちとらお前の大先輩だぞ!!!」
空自「あーそうでしたねー」
施設「飛行!!!!お前ちゃんと教育しとけ!!!!」
飛行「空自、面倒だからそういう事を言うんじゃないぞ」
施設「てめっ飛行~!!お前に翼を与えたのはこの俺だぞ!!!!」
航空「あ。なんか言い方かっこいい」
空挺「ねー施設さん。ちゃんと操縦して」
施設「おっ、そうだな。飛行は後で説教な!」
飛行「うぁ…めんどくさ」
航空「たまには付き合ってやれよ(笑)」
飛行「じゃぁお前も付き合えよ、気球の話からはじめるから」
航空「えー…」
施設「うぉっほん!ではここからがまた見せ場であります!」
特科「何すんだよ」
空挺「下の俺のランタンが降下するんだよー」
空自「まじですか!!アメイジング!!!」
施設「いくぜぇ~」
空挺「コース良し、コース良し。用意・用意・用意、降下!降下!降下!」
ぴゅ~
海自「いでっ!!!!」
一同「…!」
陸自「大丈夫か!?」
1佐「ちょ!ナス!あのカボチャ、パラシュート着けてないんですか!?」
空挺「そこまで用意してないよー」
海自「コブできたぁぁぁ(TT)」
施設「わりぃな。陸自!とりあえずそこの赤十字の前に転がしとけ!」
特科「早速出番だな」
衛生「もー!ほら海自君おいで」
海自「(TT)」
海士兄「海自君!海自君!生きてぇぇぇぇぇぇ!!」
海士弟「大丈夫だよ、おにーちゃん。カボチャ小さかったし…」
海士兄「明日お寿司食べ放題に連れて行ってくれる約束でしょぉぉぉぉ!!!」
海士弟「…。衛生さん…お願いします」
施設「でだ!このランタンドローンは撮影機能も備えているんだぜ」
特科「まじか!いぇ~い!!俺様だぜ!!!」
施設「そしてこの映像は来れなかったやつらの為に配信中だ!」
陸「施設、今警務からメッセージが」
施設「おっ!早速反応ですか!」
陸「『非常に怪しいので即刻中止させてください』との事だ」
施設「…」
機甲「特科さん映したのがいけないんすよー」
特科「んだと!?この妖艶な仮装が目にはいらねぇのか!」
機甲「それが気色悪いんすよ」
特科「眼鏡光らせてるお前に言われたくないわ!」
空自「はい!はい!みなさーん!場が暖まってきたところで」
特科「警務に水ぶっかけられた所だぞ」
空自「まぁまぁ。さて!いよいよメインイベント!我ら空自一門による壮大なジャックオーランタンをご覧にいれましょう!!」
1佐「そういえばトラックが来て庭になにか設置してましたね。ビニールかぶせているんで何かわかりませんでしたが」
空自「では飛行さん!航空さん!ビニールオープン!!ライト点火!!」
サーーーー
一同「おおーーーー」
空自「全身をカボチャで作った等身大ジャックオーランタンです!!!」
機甲「なんか…アメリカの映画で出てきそうっすね」
特科「等身大って体もカボチャの意味あるのか?」
空挺「わー口から…いや全身から煙がでてる~」
施設「ドライアイスの演出付きかよ…」
陸自「空自…すげぇぇ…」
海自「(くそーもってくなぁ…イテテ)」
空自「施設さん!ぜひこれ配信してください!」
施設「おっ…おう」
航空「あ。機関さんからメッセージ」
空自「何ですか?」
航空「『その煙の演出、俺に任せて欲しかった』だって」
飛行「それカボチャが蒸されちゃうんじゃないか?」
海自「(ちょ!機関さん!俺に協力してくださいよ!)」
空自「でもそのまま食べられるじゃないですか!」
飛行「しかしこいつにかぶり付くのはちょっと…」
航空「エキサイティングだな」
飛行「アホ。気持ちわりーよ」
陸「飛行、すまんが警務から」
飛行「はっ…はい(汗)」
陸「『周りに迷惑がかかるので煙を即刻消してください』との事だ」
飛行「…すみません(汗)」
陸「まぁドライアイスならそのうち自然に切れるだろ」
特科「甘ぇ…陸さん相変わらず甘ぇ…」
施設「えーっと、あれ?ランタンこれで終わりか?」
特科「いや、まだ普通と1佐さんのが残ってるだろ?」
機甲「普通さんのどれっすか?」
普通「えっ…」
施設「どこだよ?配信してやるぞ」
普通「いやっ…別にいいから」
特科「そういや今までやけに静かだったな…」
普通「し…静かに見ていただけだ…」
機甲「どこっすか~?見えないっすよ」
普通「明かりは…灯していない、いや灯せない…」
空挺「ねーなんかここに柿が落ちてるよ~」
普通「あっ…!」
空挺「マジックで何か書いてある」
空自「どれですか~?」
海「お前柿に自分の名前書いてるのか」
陸「俺がそんな事するわけないだろ」
空自「あれ?これって顔?ジャックオーランタン?の顔かな??」
特科「まじで?」
空自「なんか歪んでるけど多分」
機甲「もしかしてこれ…(チラ)」
普通「売ってなかったんだ…!奇異な南瓜が!!」
施設「だからって柿w」
普通「色が似ているだろ!」
特科「柿wwwwwwwwクソワロwwww」
機甲「にしてももうちょっと上手く描けないんすか」
特科「熟れすぎて歪んでんだよwww」
施設「描くならもっと硬いやつ買えよwww」
普通「今が食べ頃なんだ!」
陸「デザートには丁度いい」
普通「あ。一つしかないですけど」
陸「大丈夫だ、薄く切る」
陸軍団「(…)」
1佐「はーこれで私のを除き全部出ましたか」
陸「そうだな」
1佐「こうして見ますと皆さん浮ついた作品ばかりですね」
特科「あ!?」
衛生「僕は浮ついてません!」
1佐「カボチャで作る時点で笑止!」
海「なら…なぜ南瓜を20個注文したんだ」
陸「その後追加で自分用に南瓜をいくつか買っていたが…」
1佐「ハイハイ!そこ静粛に!!私は本来の伝統を重んじましてね?カブで作ったわけです」
機甲「で?どこにあるんすか?」
1佐「私のは皆さんが家を出た後に、魔よけの意味も込めて玄関に設置しました」
特科「ん?俺達が悪霊じゃねぇよな?」
機甲「うーん。1佐さんっすからねぇ…」
陸自「俺…悪霊じゃねぇよな」
海自「落ち着け」
1佐「という事で、コチラです!」
一同「ギャァァァァァ」
1佐「??」
特科「…なんだあれ…ミイラみてぇだな…ブルッ」
機甲「…よく見ると歯がリアルに生えてるっす…ブルッ」
普通「…呪われてるな…ブルッ」
施設「…ド…ドローンが墜落したっ…ブルッ」
空挺「…見てはいけないものを見た感じ…ブルッ」
海士兄「…気持ち悪い~…ブルッ」
海士弟「…僕もちょっと…ブルッ」
航空「衛生さ~ん…ブルッ」
空自「メディ~ック…ブルッ」
飛行「あー…俺も…ブルッ」
陸自「悪霊退散!悪霊大佐!」
海自「おま…さりげなく…やられるぞっ…!」
海「ぞろぞろと赤十字に向かっていくな…」
陸「うむ…」
1佐「あの…あなた達?」
衛生「早くそいつをしまえぇぇぇぇぇぇ!!!!」