冬のアクティビティのご相談


皆でやる冬のアクティビティについて陸・海・1佐がだらだらと相談するだけの内容だよ!


はじめに

1佐「こちらがあの3人からの提案です」

スッと一枚の紙がテーブルに…
今回は自衛隊3人に案を出させたのである…

陸「なるほど」
海「…。この内のどれかを必ずやらねばならんのか?」

1佐「おっしゃりたい事は分かります。それも含め今から検討しようかと」

ということで評議開始☆



空自の提案

海「まずは空自の『ノーマルヒル』か」
1佐「『日の丸飛行隊』だそうです」

陸「響きは悪くない」

海「だが俺がやるなら却下だ」
1佐「まぁ同意見ですね」

陸「しかし空自なりに『ラージヒル』から譲歩したんじゃないか?」
海「そういう問題じゃないだろ」

陸「ほう?昔は海軍スキーと息巻いていた勢いはどうした」

1佐「確かに…海軍スキーは大湊や舞鶴辺りではやっておりましたし、非常に優秀な成績をおさめていました。ただ今私が飛ぶかと言われればやはりNOです」

海「そう言う陸は出来るのか?」
陸「なんとかなる気はする」

海「お前は何を目指しているんだ…」

1佐「まぁ…これは私と海さんは反対なので、賛成「1」反対「2」ですね…」


陸自の提案

海「次は陸自の『クロスカントリー(スキー)』か」
陸「本命だな」

1佐「そりゃ陸さんはそうでしょうとも」
陸「なんだ、お前の所の大湊、強いじゃないか」

1佐「確かに、今も伝統を受け継ぎ、こちらも非常に優秀な成績をおさめています…が、私が同じ事を出来るかといえば別です」

海「ちなみに聞くが…距離は?」
陸「最低でも15kmは欲しい」

1佐「ちょ…私達何かの大会に出るんですか?」
海「今でも雪山で訓練しているお前の尺度で語るな」

1佐「まぁ…陸さんは明治からやってますしねー…スキー」

海「単純に距離を短くすれば…というか普通のスキーでいいじゃないか」
陸「何か物足りない…」
海「それならお前だけ冬戦教でやってこい」

1佐「では結果的に『クロスカントリー(スキー)』も却下ですかねぇ…」

※冬戦教(冬季戦技教育隊)→ 陸自の冬季教育専門部隊。冬の達人だ!


海自の提案

陸「なんだと?じゃあ何か?お前達はこの海自の『寒中水泳』がいいのか!?」

海・1佐「…。(あの小僧どうしてくれよう)

陸「俺は反対だ。雪の降る極寒の中、褌で入水だろ?ありえん」
1佐「陸さん。その様式はどっから沸いてきたんですか」

海「わかった。じゃあこうしよう。『寒中水泳』(但し『将補』は除く)という注意書きを…」
1佐「はっ!?」
陸「それだ」

1佐「ちょっ!便乗して逃れようとしないで下さい!それならそこは『1佐以上』」
海「海自にはやらせろ。あいつが言い出したんだろ」

1佐「まぁそうですね、では『旧大佐以上』という事で」
陸「なるほど…」
海「うむ」


いいのか…?

陸・海・1佐「…。」

陸「つまり…結果は…俺達除いて…」
海「『寒中水泳』」
1佐「ですね…」

陸・海・1佐「…。」

陸「示しがつかなくないか…?」
海「そもそもはじめの提案がな…」
1佐「私は問題ないと思いますが」

陸「では投票にしたらどうだ」
海「クロスカントリー(スキー)で決まるだろ」

陸「それが一番現実的だ」
海「お前のこだわりが非現実的なんだ」

1佐「では…もっと広く意見を集めてみますか?」
陸「うむ」
海「うむ」


そして後日…

1佐「色々と出てきました」

陸「聞こうか」
海「うむ」

1佐「まずは『スカイダイビング』ナスですね」
海「あいつ自身、新春からやるだろ…」
陸「フォーメーションスカイダイビングで星から錨に変化するというのは…」

1佐「次!『戦車バイアスロン』メットですね」
海「それはつまり…?」
陸「戦車を使ったモータースポーツだ、まぁ大会の開催はロシアだがな」
1佐「メットは出たいんですか、それとも日本でやると?」
陸「機甲が出れば優勝だ」
海「そもそも…それは冬のアクティビティなのか…?」
1佐「まぁ…いずれにしても無理な話です」

1佐「次!『大雪像作り』大工ですね」
海「さっぽろ雪まつり…」
陸「見に行きたい…」

1佐「次!『雪中行軍』普通…」
海「…。今話をしているのは冬のアクティビティだが、レジャーとかそういう方だよな…?」
陸「業務と間違えてるかもしれんが、同じ轍は踏まないから大丈夫だ」

1佐「次参ります!他は『ラグビー』機関、『相撲』海士兄、『バレーボール』海士弟といった所でしょうか」
陸「海軍らしいな」

1佐「航空は『俺はスポーツ万能なんで、なんでもOK』とあります。飛行も似たような感じですね」
陸「陸軍の中で、一番自由にスポーツをしていたのは飛行だったかな…」

1佐「あと最後。『雪合戦』です」

陸「特科だろ」
1佐「そうです。豆鉄砲の分際で『雪合戦』など笑止!本当の大砲の威力をですね…」

陸「雪の塊の大きさは変わらんだろ…。それに『雪合戦』の場合、陣地構築も大事だぞ」
1佐「ぐ…。そこは大工を借りてあげない事もないです」

海「ハー…。で?結局どうするんだ…。もう『寒中水泳』(但し『将補』は除く)でいいんじゃないか?」
1佐「そこ。さりげなく私を参加させないでください」

陸「確かに1佐が出れば面目は立つな…。吹雪の中、流氷を潜る褌水泳は回避したい…」
1佐「ちょっと!!!!状況が悪化してません!?」

陸「1佐、いや大佐、後方支援は善処する」
1佐「ありがとうございます…。って冗談じゃないですよ!!そしたら海自に2倍泳がせますよ!!(RRRRRR....)あ、丁度海自からです。なんですか?」

海自「先日の冬のアクティビティの話なんですが…」
1佐「あ、今その話をあなたにしようかと。海自!おめでとうございます!」

海自「え?」

1佐「あなたの『吹雪の中、褌で流氷を潜りながらの寒中水泳』(但し旧大佐以上は除き、海自は距離2倍)が採用になりました」

海自「はぁああああああああああああ!?えぇぇぇぇぇぇーーーーー!????」
1佐「では、失礼(プツ)」

海自「えっ!!!ちょちょちょと切れたーーーーー!!!!!キレターーーーーーーっ!!」
陸自「ん?どした?」
空自「充電切れ?」

海自「違う!!!!!どうしよ…俺死んじゃう…死んじゃう…」

ここで、なぜ海自が電話したのかというと、冬のアクティビティに関して自分たちの案を全員(特に陸・海・1佐)にやらせるのは、いかがなものかという反省があったからである。もっと手軽に楽しめるものを再度提案するつもりだったが…


海自「死んじゃう…2倍……死んじゃう…」
陸自「落ち着けって…てかそもそもお前の提案『吹雪の中、褌で流氷を潜りながらの寒中水泳』だっけ?」
海自「ちげーよ!!!!!ただの『寒中水泳』だよ!イメージはちょっと浸かって騒いで終わりだよ!流氷も浮いてねーし!!」
空自「なるほど更に試練をって……『それが旧軍の~やり方かー!☆』」
海自「面白がってるだろ!!!こんな事ならお前がはじめに言った『ラージヒル』の方がマシにみえてくる…ブルブルブル…」
空自「だろー?」
陸自「とりあえず落ち着けって…普通さんにもう一回相談すっからよ…」


はたして冬のアクティビティはどうなるのか!!!海自の運命はいかにーーー! 長いのでここで終わりにするという都合☆ あとは想像におまかせだ!!