ぬるい追加設定 【海自編】

キャラクター設定で陸自と陸さんの関係が切ない!というお言葉をいただいたので、現代組と旧軍との関係性についてふんわりとしゃちの考えと作品の方向性を書いてみようかと思います。今後のストーリー展開で表現できればいいのですが、なかなか先に進まないのでw。

で!まず海自から書いていたら長くなってしまったので、海自編にしました。また書かれている事はあくまでしゃちの考えです(大事な事なので二度目)。何かを冒涜したいわけではなく、最終的にいい未来になったらいいなという希望を込めて書いています。あと今現在の考えなので、後々微妙に変わったらゴメンネ☆


「伝統の継承」

海上自衛隊は、組織的に「伝統の継承」をうたっています。
その点については本作品では海と大佐が健在している事と大日本帝国海軍(以下帝国海軍)自体が戦争指導責任をほぼ回避していることが大きく影響していると考えます。

帝国海軍の栄光と闇

帝国海軍は世界三大海軍の一つに名を連ねるほどの規模と強さを持っていました。優れた部分はたくさんあるので割愛しますが、名実ともに誇れるものだと思います。

しかし一方で、名誉心や組織保持の意識も強く、時に国益を損なう程であったと私は思います。具体的にはシーレーン確保の意識の低さ、戦況の偽り、失敗の隠蔽、極端な階級社会等があげられます。

海軍を考える上で私は非常にざっくりですが、上層部と現場を分けて考えています。 現場では日々厳しい訓練で練度を上げ、戦闘においては力を尽くし、時にはたくさんの犠牲者を出しました。また終戦時には一部の現場の人たちが戦争犯罪(BC級戦犯)で処罰されることもありました。

しかし、その一方で上層部(主に軍令部)では戦争指導責任を回避しています。(戦争指導責任(A級戦犯)を陸軍に押し付け、戦争犯罪(BC級戦犯)については現場におしつけている)。戦後行われた海軍(士官による)反省会でも、中央にいた人はどこか緊張感に欠けるような、なんというか他人事っぽくて真摯な気持ちがあまり伝わってこない印象があります。

※軍令部→海軍の作戦・指揮を統括する場所

※A級戦犯→「平和に対する罪」侵略戦争の計画・開始・遂行など
      国家的な規模っていう感じ
※BC級戦犯→「戦時国際法に規定された戦争犯罪」と「人道に対する罪」
      主に一般将兵、捕虜に対する扱いとかそういう現場での罪

      

そんな上層部をひっくるめた旧海軍がそのまま海自の発足に関わるわけですから、組織的には早く強固になれる利点はありますが、一方で悪い部分も残るのではと私は考えてしまいます。

追加設定2

水兵兄弟の想い

水兵兄弟は帝国海軍についてはとても誇りに思っています。しかし一方で、特に階級格差の大きい海軍での身分差による理不尽、非情というのをたくさん見てきています。そして現場に居続けた水兵兄弟にとって、人命軽視とも思える上層部の考えに苦しむこともありました。こうした状況が新たな組織においても続く事を恐れた2人は強い意思を持って一時的に海自を自分たちの手で育てるという決断をします。

海自が成長した後も兄弟は公私共に一緒にいる事が多く、そこには階級格差を緩和するようなニュアンスと、海自が道を外さないよう、遠くに行かないように切実なまでの希望と気持ちで接しています。(ぱっと見タカっているように見える時もありますが)

ただここで…、海と大佐が悪かといえば、難しい所です。 海軍すべての存在の象徴なので、上層部の意向だけに考えが偏るわけでもないです(それぞれ個の意見も持っていますし)。ただポジション的には上層部なのでその判断に関与することもありましたし、上の立場から見ると厳しい判断をせざるを得ない部分もあったかと思います。

ただその後の戦争指導という意味での大きな責任は取っていないので、反省している所もありますが完全には変わらない…という感じです。そして帝国海軍についてはどちらも肯定的です。

追加設定3

海自の心境と現在の状況

では、当の海自はどういう心境でどういう状況なのかというと、勿論旧帝国海軍を尊敬し、その栄光や誇りを受け継ぐという気持ちはありますが、海自自体が旧帝国海軍になりたいわけじゃありません。

海や大佐に対して盲信しそのまま踏襲するのではなく、誇らしい伝統を継承しつつも変えていきたい部分は自らの手で変えていきたいと思っています。

また海軍時代とは役割も変わってきているわけですから、そこは海自がよく言っていますがまさに「俺の時代」という所に集約されるわけです。

海自は所属的にも「自衛艦隊」という旧帝国海軍の連合艦隊に相当する、海上自衛隊の主戦力である実戦部門を統括する所にいます。

職務的には必要とあれば海や1佐に指導を仰ぐも、現場感覚も肌で感じています。

追加設定2

【おわりに】

以上の説明で少しでも何か伝わればいいなぁと思います。 簡単な話、海自は単純に帝国海軍ばんざ~い!なキャラじゃないって事です。そんなキャラなら正直そのまま海や大佐が海自の名前に変わればいいだけの話になっちゃいますからね。 海自として生まれたからには、伝統を重んじつつも自分の足で考え、行動していける、強くてかっこいい男を目指して欲しいのです! ただ海や大佐に頭が上がらない事も多いですが…。(どっちかというと大佐からの指導が多め。海は統幕だしサイレントネイビーだし。まあ圧力で察しろ感はあるかな)

てことで!ざっくりではありますが、ひとまずここで終わります!