『陸!海!空!(りく・かい・くう)』へようこそ。
この作品は、幕末から現代まで続く日本の軍隊と国防の歩みを、擬人化キャラクターたちの物語として描くオリジナル作品です。
歴史の重さと日常のゆるさを同居させた、ポップで少しシュールな世界をお楽しみください。

🎌以下少し暑苦しく語っております🎌

主人公・陸軍に込めた想い――「悪者」でも「美化」でもない、もう一つの視点

日本の近代史を語る上で、陸軍は非常に重要な存在です。
しかし戦後、陸軍はしばしばスケープゴートにされ、自虐史観も相まって「ただの悪者」として語られる場面が少なくありません。

けれど、実際にその陸軍を構成していたのは、私たちの父であり、祖父であり、曾祖父たちです。
当時の制度のもとで軍人となり、日本のために軍役を務めた、ごく普通の人々でした。

「日本軍」と聞くと、終戦直前の悲惨な場面ばかりが語られがちです。
また、「零戦」「戦艦大和」「特攻」といった一部の象徴的なイメージだけが独り歩きしているようにも感じます。
もちろん、それらも歴史の大切な一部ですが、日本軍の歴史はそれだけではありません。

「旭日旗」一つとっても、多くの方が思い浮かべるのは海軍の軍艦旗(日章が中心よりやや左寄り)ではないでしょうか。
しかし、軍旗としての旭日旗の始まりは、実は陸軍にあります(日章が中央にあるデザインです)。
そして陸軍における旭日旗として、非常に誇り高く大切に扱われてきたものに「連隊旗」がありますが、こうした記憶や文化も、今の日本ではほとんど語られなくなってしまいました。

当時の軍隊において、規模として圧倒的多数を占めていたのは陸軍です。
そして兵の多くは、地域に根ざした「郷土兵」として、日常のすぐそばに存在していました。
軍隊は決して遠い存在ではなく、家族や地域社会の中にある、ごく身近な存在でもあったのです。

近代国家への歩みの中には徴兵制があり、富国強兵があり、幕末から続く大きな時代の流れがあります。
だからこそ、この作品は「幕末」から始まります。
そして近代軍隊への足跡をたどることで初めて、現代まで続く国防の連続性を正しく理解できると信じています。

また、当時の日本軍の歩みは、決して日本一国だけの閉じられたドラマではありません。

世界規模の恐慌、欧米列強によるブロック経済化や植民地支配、そして地政学的な巨大な波の中で、日本という国家がどう生き残り、どう立ち回ろうとしたのかという「世界史の構造」の中にありました。
国内の不毛な「犯人捜し」や身内だけの感情論に終始するのではなく、世界という巨大なチェス盤の中で当時の人々が直面していたリアリティと選択にも、目を向ける必要があると感じています。

「今の常識で、過去を断罪してはならない」

資料を読み進めれば、怒りを覚える出来事や、目を背けたくなる事実にも数多く出会います。
それでも、過去に生きた人々を、現代の価値観だけで単純に善悪へ分けることは避けるべきだと思っています。
その時代には、その時代の社会があり、制度があり、人々の暮らしがありました。

かつて当たり前に存在した日本軍を自然に受け止め、自分たちの先祖が生きた時代に少しでも関心や誇りを持っていただけたら嬉しい…。
それが、『陸!海!空!』を描き続けている一番の理由です。

戦後の「断絶」と、現代の自衛隊について

戦後、日本は軍隊を失い、国防の仕組みが大きく変わりました。
その中で誕生した自衛隊は、長い間「軍隊ではない存在」として、複雑な立場に置かれてきました。

しかし、災害派遣や地域支援などを通じて、今では多くの人々から深い信頼を寄せられています。
それでもなお、歴史的背景ゆえの誤解や反対意見が残っているのも事実です。

私は、自衛隊を全力で応援しています。
彼らもまた、現代の制度のもとで日本の防衛を支え、日々任務を果たしている「今を生きる普通の人々」だからです。

そして彼らの存在は、戦前との「断絶」ではなく、“国を守るという営みが、形を変えながら今も連続している”ことを示す、大切な証だと感じています。

🔖 ご覧いただく上でのご注意
※本作は作者(しゃち)が独自に学んだ歴史観と妄想を織り交ぜたコメディ&歴史表現作品です。
※実在の人物・団体・組織とは一切関係ありません。(※自衛隊の皆様は全力で応援しております!)

擬人化という表現について

本作では、特定の歴史上の人物ではなく、「陸軍」「海軍」「航空」といった組織や存在そのものを擬人化して描いています。
歴史を語る上では、実在した人物に焦点を当てる方法もあります。しかし、長い時代の流れを描く場合、一人の人間が担える時間には限りがあります。
そこで本作では、時代を超えて存在する「象徴」という形を用いることで、幕末から現代へ続く歩みを、同じキャラクターの経験として描いています。
誰がその時代を動かしたのかだけではなく、その時代を生きた組織が何を感じ、どのように変化していったのか。
出来事の背景にある流れや想いに目を向けること。それが『陸!海!空!』における擬人化という表現の役割です。

メディアについて

『陸!海!空!』は複数のメディアで展開しています。

  • 2コマ漫画 / ミニ漫画:SNS中心の軽快なコメディ
  • MMD(動画・静止画):3Dモデルによる迫力あるアクションとドラマ
  • イラスト&設定資料:軍装・制服の再現やキャラクタービジュアル
  • 文章・小話:キャラクターたちの濃密な掛け合いと世界観の補完