タピオカまつり


タピオカを中心?とした毎度のドタバタ劇!時間軸は最近のタピオカブームの初期段階くらい☆


空自の差し入れ

飛行「(ずぅぅぅん…)
航空「飛行どうした?」

飛行「空自にとって…もう俺達は必要ないのかな…ボソ…」
航空「えぇ!?ど…どういう事!?何があったの…」

飛行「これ…、空自が俺達にくれたんだが…」
航空「ん?何これ」

飛行「『タピオカ』入り飲料だ」
航空「タピオカ…へぇ…」

飛行「事実上の引退勧告だろ!
航空「なんでそうなるんだよ、タピオカなんて珍しくないだろ?」

飛行「下をよく見てみろ、色が黒い」
航空「これがタピオカ!?」

飛行「そうだ。そしてこれはきっと生だ。生の場合、毒性があると昔聞いた事がある」
航空「毒…そういえばそういう種類もあるって俺も聞いた事あるなぁ」

飛行「
航空「むむむ…」

飛行「こんな日が来るとは思わなかった…」
航空「えええ…そんな…」

飛行「さてどうするか…」
航空「この年で転職かあ…

飛行「えっ」
航空「こうなったら民間の…

飛行「民間…」
航空「キャビンアテンダントが沢山いる所にっ!!



海軍ゆかりのタピオカ?

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雑誌《タピオカブーム到来!》
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陸「タピオカが流行しているらしいぞ」
1佐「へー」

陸「色々と思い出すな…」
1佐「ええ、私も海軍時代によく頂きましたよ」

陸「俺も食ってたぞ」
1佐「タピオカプリンはなかなか美味しかったですね」

陸「ん?タピオカは主食だぞ」
1佐「え?」

陸「ただ今は主にミルクティーに入れて食べるらしい。ん!?見ろ!なんか黒いぞ」
1佐「何がですか」

陸「下のほうに黒い粒が…」
1佐「あーこれは黒豆ですかね」

陸「黒豆?
1佐「ええ。昔タピオカプリンに黒豆を添えたデザートを艦上で頂いた事があります」

陸「なるほど…黒豆か…」
1佐「海軍をリスペクトしているんでしょうかねぇ。これどこで作っているんですか?横須賀?佐世保?それとも舞鶴とか」

陸「いやいやもっと一般的に流行している」
1佐「ほほー。わかりました。ならばこの海軍、世間の期待に応えましょう」

陸「記事には海軍の“か”の字もないが……」
1佐「これから『海軍ゆかりのタピオカ入りミルクティー』製作に入ります!」

陸「だから…俺もタピオカ食べてたって…



おすそわけ

ドサッ

海「何だこれは」
陸「懐かしい物を持ってきてやったぞ」

海「??」
陸「『タピオカミルクティー』だ」

海「懐古の情が全く湧かん
陸「ああ、厳密には大佐が海軍時代に食べたデザートを、今流行している飲み物風にしたものだ」

海「それで懐かしがれとは無茶だろ。それにどこがタピオカなんだ」
陸「少し浮いてるこの半透明の粒」

海「存在感薄いな…じゃあ下のこの黒いのは?」
陸「黒豆だ。海軍時代、タピオカプリンに黒豆を添えたデザートが出たと聞いたぞ」

海「…よく覚えとらん。しかしタピオカが流行しているという割には黒豆の方が目立っていないか?」
陸「写真でみたらこういう感じだったんだ」

海「これお前が作ったのか?」
陸「俺が作るわけないだろう。お前らが艦上で食ってたデザートの味など知らん。それにタピオカの本領はこれじゃないんだ」

海「タピオカの本領?がなんだか知らんが、じゃぁ…これはあいつが?」
陸「そう。実は大佐が黒豆を大量に煮てな…、俺でも処理しきれない

海「…それで俺の所に…」
陸「だが、これでも焼け石に水なんだ…」



1佐のお誘い

空自「タピオカ美味いねー(チュー)」
陸自「最近流行ってるよな(チュー)」

空自「この前飛行さんと航空さんに差し入れしたんだけど、飲んでくれたかなぁ」
陸自「この黒いのがタピオカって知らなかったらビックリしそう」

空自「一応タピオカとは言ったんだけど」
陸自「でもちょっと前までタピオカって言ったら小さい半透明のやつだから」

空自「あ、そーか。じゃあ『なんだ!?なんだ!?』って盛り上がってたかも!」
陸自「それはそれで楽しそうだな」

空自「陸自も諸先輩方に差し入れしてみたら?」
陸自「そうだな。やってみようかな」

海自「おーい!」

空自「よー(チュー)」
陸自「遅かったな(チュー)」

海自「何二人して海軍ゆかりのタピオカ入り飲料飲んでるの?」
空自「え?」

海自「いやさ、昔の海軍のレシピに載ってたんだよね。タピオカのデザートが」
空自「へ~。あ、じゃあ航空さんはずっと昔から知ってたわけだ」

海自「まぁ色は黒じゃないけどな…(ブルブルブルブル…)おっと電話、あ、1佐だ。はい…!えっ!?海軍ゆかりのタピオカまつりをやる!?
空自「タイムリー」
陸自「シンクロ率すげーな」

海自「1佐のお宅で…。はい、皆様にも声をかけると…わかりました。俺は、陸自と空自を連れてお宅に伺えばいいんですね」
空自「わーお呼ばれ!」
陸自「(ドキイィィィ…ンッ!!!!)

海自「はい、では失礼します。(プツ)」
空自「タピオカまつりって聞こえたけど」

海自「1佐がタピオカミルクティーを作ってご馳走してくれるそうだ」
空自「おー本場の海軍タピオカですな」

陸自「おおおお…俺もお呼ばれ?」
海自「うん」

陸自「わぁぁぁ…何を手土産にお持ちすれば…!タタタ…タピオカを持って行こうか
海自「なぁ聞いてた?タピオカをご馳走してくれんだぞ」

陸自「ああっ…そっか…っ!」
空自「陸自落ち着いて」



まつり当日

-大量の黒豆を前にして-

海「なるほど…こういう事か」
陸「うむ」

海「しかし何で俺まで巻き込まれるんだ」
陸「巻き込まれてるのは俺だ。もとはといえばお前らの所でこれを添えて出してたんだろ?」

海「量がおかしいだろ」
陸「食べ方にもよるが、中隊位か…」

1佐「そこ!もうすぐ皆さん来ますから手を動かしてください」
海「俺はやらんぞ」
陸「黒豆に罪はないが、この食べ方に飽きている…」

1佐「へぇ…共同運用が叫ばれているこのご時勢に…その態度ですか…
海「…」
陸「…」

海「そういうお前は何をやってるんだ」
1佐「私は紅茶の準備をしています」

海「気楽なもんだな」
1佐「はぁ!?黒豆をコップに入れる事の方が簡単でしょう!

海「フン。言わせてもらうが、そもそも黒豆を入れる意味がわからん、食いたいなら別で食え」
1佐「わーそれ言っちゃいます?」

海「流行だかなんだか知らんが感心せんな」
1佐「なんですか…ここに来てその物言い…」

海「俺だって来たくて来てるわけじゃない」
1佐「ほぉ…上等ですね」

陸「おい…大佐、お湯沸いているぞ」
1佐「ああっ…それにしても陸さん、海さんひどくないですか?」

陸「海はやりたくないから御託を並べてるだけだ」
海「…ゴホン


ピンポーン!


1佐「ほら!もう誰か来ましたよ」
陸「来たのは…飛行と航空のようだな」



飛行と航空の悩み

ガチャ

陸「よく来たな、上がってくれ」

飛行「陸さん…お邪魔します…(ずぅん)
航空「お邪魔します…(ずぅん)

陸「?どうした…二人とも顔が疲れているぞ…」

航空「ちょっと色々ありまして…
飛行「くっ…

陸「…悩み事があるなら聞くぞ」



陸・海「引退勧告!?

飛行・航空「はい…」

陸「空自が…?」
飛行「はっきりと言われたわけではないんですけど…」

海「じゃあどうしてそう思ったんだ」
航空「その…毒を盛られた可能性が…」

陸・海「毒!?

航空「はい…飲み物の中に」
海「飲んだのか?」

航空「いえ、飛行が毒かもしれないと言ったので飲んでません」
飛行「俺…昔…」

1佐「小鳥達早かったですね

飛行「あ、1佐さんお邪魔してます…」
航空「してます…」

1佐「ん?どうしたんですかそんな深刻な顔して、これでも飲んで落ち着きなさい」
飛行・航空「これは…」

1佐「『タピオカミルクティー』です」
飛行・航空「ヒィィィーーーーーーー!!!!!

1佐「えっ…」
航空「また…黒い…黒いよ!!
飛行「そんな…!」

陸「ちょっと落ち着け、何なんだ」
飛行「俺…昔、野戦飛行場設定隊の者に聞いたんです。生のタピオカは毒性があるって!!

陸「あぁ…そうだな」
飛行「やっぱりー!!
航空「俺…空自に引退勧告されたら、ちょっとは海自に行こうかとも思いましたが…まさか1佐まで!!

1佐「ちょ…ちょっとお待ちなさい!この黒いのはタピオカじゃありません!!
飛行・航空「え」

1佐「黒豆です
飛行・航空「黒豆!?

1佐「ええ。なので安心なさい」
飛行「そ…そうなんですか…」
航空「よかったぁぁぁ」

1佐「で?航空は海自に来るんですか?」
航空「これからも空自で日本の空を守ります!



縁の深さ


ピンポーン!

陸「普通だ」




陸「わざわざすまんな」
普通「陸さんどうも、1佐さんからの連絡見ましたよ。海軍ゆかり?のタピオカまつりがなんとか…」

陸「そうなんだ。勝手にそう書いて発信してな。俺は認めてないんだが…」
普通「私も同じ気持ちです。タピオカならば、我らの方が縁が深いと言えましょう」

陸「うむ。…思い出すな…あのタピオカ畑を…」
普通「ええ…」

陸「お前が来てくれてよかった」
普通「陸さん、俺が来たからには海軍の好きにはさせませんよ」



手先1

1佐「陸さん遅いですねぇ」
海「航空、呼んでこい」
航空「えっ…俺がですか?相変わらず人使い荒いな…

海「何か言ったか?」
航空「なんでもないですよー」

飛行「あー…じゃあ俺が見てきます」



飛行「陸さーん」

陸「普通…いや歩兵!(ガシィ)
普通「陸さん!(ガシィ)

飛行「(えええええ…どういう状況!?)

陸「俺達にとってタピオカはデザートの域ではない。主食なんだ
普通「そうです。どれだけあの芋を植えた事でしょう…!

飛行「あのー…お取り込み中の所すみません…」

陸「ああ…飛行か」
飛行「陸さん…海軍のお二方がお待ちです…」

普通「そんなの待たせておけばいいだろ」
飛行「えー…」

普通「なんだ、お前は海軍の手先にでもなったのか?」
飛行「違いますよ。ただ呼びに来ただけで…」

普通「それが手先だって言うんだ」
飛行「ちょっと変に突っ掛からないで下さいよ」

陸「すまんな、少し昔を思い出して感情的になっているんだ」
普通「飛行機乗りには分からん話だ
飛行「普通さん!」



手先2

1佐「なんか…騒がしいですね」

海「航空、呼んでこい」
航空「この面子じゃ俺でしょうね」

1佐「『海軍ゆかりのタピオカ入りミルクティー』が入っていると言えばすぐに来ますよ」
航空「はいはい」



航空「ひこー?」

飛行「普通さん、いや歩兵さん。あなたが大変だったのは分かりますけど…」
普通「分かる?何が分かるというのだ

航空「あのー…お取り込み中の所すみません…」

飛行「何しに来たんだよ」
航空「何ってお前がここに来た理由と同じだよ」

普通「また海軍の手先か」
航空「手先というか海軍ですけど…」

飛行「だから俺は手先じゃないですよ!」

陸「まぁ落ち着け

普通「すみません…。南方を思うと…どうにも…」
飛行「俺もなんか…すみません」

航空「皆さん、向こうでゆっくりしましょう。『海軍ゆかりのタピオカ入りミルクティー』入っていますよ」
普通「…だからなぜタピオカが貴様らのゆかりなんだ…ゴゴゴゴ


何しに

1佐「来ませんね」
海「何をやってるんだ」

1佐「…」
海「…」

1佐「タピオカミルクティー飲みますか?」
海「いらん」

1佐「…」
海「…」

1佐「あなた何しに来たんですか」
海「…」



いい所?

航空「だから昔、海軍でタピオカを使ったデザートが出たっていう話でして…」
普通「俺達は畑から作ってたんだぞ。それも主食だぞ

航空「それは…なんとなく聞いてますっ…」
普通「そうか。そうだな。ラバウルではお前の仲間達も作ってたな」


ピンポーン!


陸「海士か」

海士弟「こんにちは。(えっ!なんで皆さん廊下にいるの?)あの…おにーちゃんは今日仕事で…」
陸「そうか。まぁ上がれ」

海士弟「お邪魔します…。(えっと…これどういう状況…)あの…僕どうしたらいいですか…?」

陸「そうだな。ほらもう行くぞ」
普通「はい…」

航空「おとーと君いい所に来たね」
海士弟「はぁ…(ほんとにー?)」


試されるおとーと

海士弟「1佐お邪魔します。それと海さんこんにちは」
普通「普通です。お邪魔してます」

1佐「遅かったですね。それでは二人に…かいぐ」
陸「タピオカミルクティーな」

1佐「?では今持ってきましょう」



海士弟「それにしても1佐はすごいですね。流行に敏感というか…」
航空「おとーと君は知ってたの?」

海士弟「はい。おにーちゃんとたまに飲んでます」
航空「へー。やばいなー俺引きこもりすぎた~」
飛行「単純に若い子中心に人気があるんじゃねーの?空自だって知ってたし」

航空「俺若いもん!(チュー)」
飛行「しょーもな(チュー)」

海「というか…俺達の誰しもが若くはないぞ」
陸「気持ちの問題だ」

航空「でもこういうのが流行るってちょっと驚き(もぐもぐ)」
飛行「確かになー(もぐもぐ)」

海士弟「食感がいいので人気なんじゃないですか?」

航空「食感?…そう?今の若い子はあまり食べないから逆に新鮮なのかな」
飛行「下手すりゃ正月しか見ないからなー」

海士弟「正月?」

1佐「はい、お待たせしました。そこ置きますよ」

海士弟「わーありがとうございます。いただきます
普通「(なんだこれ…)」

海士弟「(チュー)………!!!???

1佐「どうですか?」
海士弟「えっ…えっ…」

1佐「どうしました?」
海士弟「いや…あの…もぐもぐ…」

1佐「海士?」
海士弟「おおおおおお…おいしいです…(…でも…なんか…タピオカじゃない…)」

1佐「そうでしょう」
海士弟「もぐもぐ…(…それとも粉が多いのかな……)」

1佐「普通、飲まないんですか?」
普通「はぁ…ちょっと見た目で驚きまして…。この黒いの何ですか?下の…」
海士弟「(っ…僕も知りたい…)」

1佐「それですか?黒豆ですよ」
普通「黒豆…」
海士弟「(黒豆ぇぇぇぇ…!??)

航空「いやー驚きますよね。俺と飛行もはじめはタピオカだと思ってたんですよ」
海士弟「(本来はタピオカですよ!??)」

飛行「でもタピオカじゃなくて本当によかった…」
海士弟「(なんでぇぇぇぇ…!???)」

海「俺はタピオカと名前がついている割には、黒豆が悪目立ちしすぎだと思うんだがな」
海士弟「(海さん!その違和感あってます…!!!)」

陸「タピオカが半透明だから見え辛いんだ。それとももっと入れるのか?」
海士弟「(えっ…!!タピオカいた?!あ、いた!!小さい半透明のやつ!泡かと思ったっ!)」

1佐「でも写真では黒いのだけでタピオカが見えなかったんですよねぇ…」
海士弟「(その黒いのがタピオカですぅ…!!!!)」

航空「まぁこれはこれで不味くはないし(チュー)」
飛行「まー不味くはないな(チュー)」

1佐「…小鳥共

海士弟「(ねぇ…僕試されてるの?おにーちゃーん!!たすけて!!)



大工が来ました


ピンポーン!


陸「工だ」
1佐「大工にも入れてやりますか」



施設「うわっ!なんだこれ!?黒豆!?」

航空「やっぱりビックリしますよね~」
施設「てか豆多くね?みっちり入ってんぞ。飛行少しやろうか?」
飛行「いりませんよ

陸「遠慮するな。豆なら腐らせたくない程あるぞ」
飛行「いや、どうも豆を吸い込むのが苦手で…」

海士弟「(わーん!!黒豆が既成事実となっていく~!!)



豆の壁


ピンポーン!


陸「空挺だ」
1佐「ナスには豆を多めに入れましょうか」



空挺「ねぇ…なんか黒いのに当たってミルクティーが入ってこないんだけど…」
施設「そこはよ、顔の筋肉フルに使って豆を吸い込むんだよ」

空挺「これ訓練なの?」
飛行「そう思っちゃうよな。俺もちょっと顔痛い」

1佐「まったく、流行がわかってませんね」

海士弟「(T□T)



続く試練…


ピンポーン!


陸「お、警務だ」
1佐「MP久しぶりですね。イメージが黒いので豆を多めに…」

陸「そこは少なめで。またすぐに仕事なんだ」
1佐「そうですか」



陸「警務、これが今流行しているというタピオカ入りのミルクティーだ」
警務「ありがとうございます」

施設「やっぱりお前黒いものが似合うな」
航空「憲兵さんといえば黒でしたからねぇ~思い出すなぁ」
飛行「へーお前捕まったのか?」

航空「何言ってんだよ、俺品行方正なんだから」
普通「フッ…お前の所が一番その言葉から遠かったと思うが」

航空「ヒドイですよー」
普通「まぁその反面、果敢な所は認めてはいるぞ」

航空「褒められちゃった
飛行「普通さん、さっき海軍がどうとか散々言ってませんでした…?」
普通「それとこれとはまぁ別だ」

1佐「海軍?何か私に御用ですか?」
普通「ええ。ではこの際、1佐殿が言われる海軍タピオカについて訂正を…」

陸「待て待て。警務が飲めない」
普通「しかし、海軍ゆかりというのは訂正しませんと」

海士弟「(現状訂正して欲しいのはそこじゃないんだけどなぁ…)」

1佐「なんだかわかりませんが。MPどうぞ。あなたのは少し豆を少なめにしましたよ」
警務「豆?」

1佐「ええ…黒豆が敷き詰めてある飲み物が人気なんですよ」
海士弟「ああああ…警務さんにも誤解が広がっていくぅぅ…)」

警務「タピオカと伺いましたが」
1佐「それは飾りに数粒入れてます」

海士弟「(もはや別物ー!!!!!)

警務「……。(チラッ)」
陸「なんだ、飲んでいいぞ」

警務「陸さん、あの…」
陸「ん?遠慮するな」

警務「はぁ…では」

海「数粒の飾りでタピオカ飲料か…看板に偽りありだな」
1佐「さっきからケチつけますね、あなた」
陸「もしかして…」

海士弟「(陸さん気付きました!?)」

陸「タピオカ澱粉をミルクティーと混ぜるのか?」
普通「しかしそれでは飲み物自体が餅状になりませんか?」

海士弟「(おしいぃぃ…!)」

警務「ごちそうさまです。それでは仕事があるので失礼します」

施設「何だよ、これだけ飲みに来たのか? 物好きな奴だな」
1佐「ちょっと大工

陸「俺が少し寄るように言っただけだ」
警務「あの…陸さん…」

陸「ん?もう一杯飲んでいくか?」
警務「もう結構です」

陸「では玄関まで送ろう」
警務「すみません」

海士弟「(あああ…警務さんが誤解したまま帰ってゆくぅぅ…)



陸自と海自が来て…

陸「今日は時間がないのに悪かったな」
警務「陸さん…お伝えしなければならない事が…」

陸「なんだ」
警務「実は先ほどの飲み物ですが…」


ピンポーン!


陸「ん?陸自と海自だな」

海自「こんにちはー!海自です!あ、どうも陸さん。警務さんもお久しぶりです」
陸自「りりりり…陸将補っ!!!おおおおおお招きいただきありがとうございます!!ぺこりぺこりぺこり」

陸「ん。まぁ上がれ」

海自「お邪魔します」
陸自「お邪魔します!失礼します!!」

陸自「警務さんは中に入らないんですか?」
警務「帰る所。仕事がある」

陸自「お疲れ様です!いつも有難うございます」
海自「陸さん、中入ってもいいですかー?」

陸「ああ、いいぞ。じゃぁ警務気をつけてな。また声をかける」
警務「はい…」



鯖?

施設「しっかしよ~これ勢い良く吸うと喉に直撃するな」
航空「スプーンですくった方が楽かもしれませんね」
飛行「俺は正直別で食べたい…」
空挺「ミルクティーだけ先に飲んだら豆が吸えなくなったー」
普通「そう聞くと余計に飲み始めることができないんだが…」

1佐「まーったく文句が多いですね!少しは時流に乗りなさい

海士弟「(ああっ…この状況つらすぎる…)」

ガチャ

海自「皆さん!こんにちは」
陸自「遅くなりました」

海士弟「海自くぅぅぅん!!

海自「えええっ…!?どうしたんですか」
海士弟「色々あって…(心の中で)」

海自「あの二人に何か言われたんですか?コソ
1佐「聞こえてますが
海「ギロ

海士弟「そういうわけじゃないんだけど…海自くんなら分かってくれると思って…」
海自「??」

1佐「まったく…。むしろね、私の方が面白くないんですよ。せっかく作ったというのに文句ばかりで」
海自「見た目や食感が慣れないせいじゃないですか?」

1佐「そんなに新しいものを使っているわけではないんですが」
海自「あ、そうですね。特に海軍の皆さんはおなじみでしたね」

普通「おい…陸軍を馬鹿にしてるのか?
海自「いやいやっ!そういうわけじゃなく、タピオカプリンが海軍時代のレシピにあったので慣れてるかなぁと」

1佐「海自よく知っていますね」
海自「(良い)伝統は受け継ぐ男です

普通「なら陸自も言ってやれ。陸軍とタピオカ…いやキャッサバ芋との関係を」
陸自「キャッサ…何ですか?それ?」

普通「えっ…?
陸自「えっ…?

普通「そうか、昔の資料では『カツサバ』と記している方が多いか」
陸自「カツサバ…なんか縁起のいい鯖?あ、芋ですね」

普通「ばかやろう!
施設「あちゃー…」
飛行「陸さんが天を仰いでいる…」



距離感

普通「すみません。教育不足で…」
陸「いや……気にするな…」
陸自「(俺…やらかしたぁぁぁぁぁぁあ)」

陸「1佐、とりあえず二人にタピオカ…」
1佐「そうですね」

陸自「海自ぃぃ、やべーやらかしたぁぁぁ」
海自「まぁ落ち着けよ…、あっ1佐ありがとうございます。ほら陸自飲めよ。飲んで忘れろよ」

陸自「うううう…いただきます(チュー)」
海自「いただきます(チュー)」

陸自・海自「!!×△?○!?

1佐「海自どうですか?伝統と流行の融合は」
海自「これ…だいぶ伝統寄り…ですかね」

1佐「いえ、流行寄りです。というかほぼ流行通りです」
海自「そんなに寄せてます?…その距離感が掴みきれないんですが…」

海士弟「(海自くん、言いたい事はすっごくわかるよ…)」

1佐「なんですか、その腑に落ちないといった顔は。黒豆増やしますよ?」
施設「バツゲームかよw」
空挺「増やされたら俺みたいになるよー」

海自「えっ…!?この黒いの黒豆なんですか!?
陸自「黒豆…」

1佐「そんなに驚く事ないでしょう。あなたたち飲んだことないんですか?」

海自「いや…その…」
陸自「えっと…」

海士弟「海自くん…(同情的な眼差し…)
海自「おとーとさん…(理解した瞳)

陸自「1佐さん…あの…この黒いの全部黒豆なんですか?タピオカも混ざっているとかは…」

飛行「おい…物騒な事言うなよ…
航空「振り出しに戻っちゃうよ。もう空自を疑いたくないんだ…

海自「?空自が何かしたんですか?」
航空「ちょっとな…引退勧告されたかもっていう話で…」

海自「え!空自がそんな事言うはずがありません!
陸自「そうです!自分も信じられません!

航空「いいんだいいんだ。その黒いのが黒豆だったから終わった話なんだ」
飛行「そうタピオカだと勘違いした俺達の早とちりだったんだ」

陸自・海自「(それがタピオカなんですよ…)



あれがタピオカ


ピンポーン!


陸「空自だ」

陸自・海自「(…大丈夫か?…この状況)」

空自「どもー!!!皆さんこんにちは!!1佐さん、本場海軍のタピオカフェスティバルにお招き頂きありがとうございます」

海「現状どう見ても黒豆まつりだろ」
陸「なら海、まめに働け」

飛行「空自…!!ごめんな
空自「??どうしたんですか?」

飛行「この前のタピオカミルクティー…」
航空「俺達…タピオカだと思って飲んでないんだ」

海士弟「(…説明が良く分からない事になっている…)」

空自「ん?どういう事ですか??」

飛行「あの飲み物の下にあった黒い粒…」
航空「黒豆だったんだろ?」

空自「いいえ、タピオカですよ

一同「!!!!!!!!!!!!!!
陸自・海自・海士弟「(キターーーーーーーー!!!!!)

飛行「えっ…半透明の小さいのが飾りにあるとかじゃなく?」
航空「あの黒い粒がタピオカだっていうの?」

空自「はい、あれがタピオカです。黒いダイヤです!

飛行「ぎゃぁー!
航空「引退勧告ーーーー!!!!!

空自「ええっ!!!????」



誤解

1佐「あれがタピオカですって…?
陸「(プルルルル…ん?警務からの電話)ちょっと席を外す」

海「えらい状況を放置して行くな…」
陸「電話だ」

空挺「どおりでおかしいと思ったんだよねぇ~。吸い込めないんだもん」
施設「まぁよ。でも豆はそこそこうめーから」

空自「飛行さん!航空さん!どうしたんですか!引退勧告って!?

飛行「あのタピオカ…生なんだろ?生には毒があって…」
航空「空自さ…引退を促すにしてもタピオカを使うのは…」

空自「毒!?入ってないですよ!!ちょっと…待ってっ…落ち着いて下さい!!!

海自「…空自も落ち着けよ…」
陸自「…まぁ座れって…」

空自「だっ…だって!二人がおかしな事言うんだもん!!!

普通「横からすまんが、何の話をしてるんだ」

飛行「実はかくかくしかじかで…。それで毒を盛るって事は用済みなのかと…」
航空「だからキャビンアテンダントのいる会社に…」

施設「ちょいちょい不真面目が入ってくるな」
空挺「ゆがみはないんだけどねー」

空自「ええええ?!?!

普通「確かに、タピオカの原料であるキャッサバ芋には強い毒性を持つ物がある。それを毒抜きせず生で摂取すれば、最悪死に至るんだが…」
飛行「やっぱり…

普通「早まるな。ただ芋の見た目は甘藷(サツマイモ)に近くてな。皮がついていれば黒っぽくも見えるが、切れば中は白いんだぞ」
飛行「白…」

普通「だからこの黒豆程の大きさで、全てが真っ黒の生のタピオカというのは考えられん」
飛行「え………」
航空「飛行の早とちりー!

飛行「お前だって同調してたじゃねーか!しかも女性目当てに転職などと!
航空「そこは男の本能っていうか~

空自「もぉぉぉぉううううう!!!!!!二人ともいい加減にしてくださいよ!!!!!!!
飛行「す…すまん…」
航空「ごめん…」

空自「ホントにショック受けたんですからね!!!!!!
飛行・航空「はい…

空自「わーーーん!でも誤解が解けてよかったぁぁぁーーーー
飛行・航空「空自…」



感動シーンなう

空挺「欧米並みの感動シーンだね」
施設「俺もあの抱擁に混ざるか…」
普通「工、水さすな」
施設「俺元祖なのにぃぃ!」

陸「丸く収まったようだな」
海「またえらく都合のいい時に戻ってきたな」

陸「丁度話が終わった所だったんだ。それにお前こそ、俺が立ってから戻るまでじっと座ってただけだろ」
海「足は組みなおしている」

1佐「ちょっと、そんなくだらない話より、陸さんあの黒いのが黒豆じゃなかったという…」
陸「ああ…さっき電話で警務から聞いた」

1佐「え!?MP知ってたんですか!?知ってたならあの場で言えばいいのに…」
陸「はは…」



特科と機甲の差し入れ


ピンポーン!


1佐「今頃誰?…豆鉄砲とメッ…」
特科「ちーす!主役が遅れて登場ー!
機甲「なるほど俺の事っすね

特科「俺だ俺!!!
飛行「静かにしてください!!

特科「な…なんだよ…場が温まっているようで冷め切ってるな…」
施設「空気読めてねぇなw」

特科「あ?大気を読みきる女神に向かって馬鹿野郎。で?何があったんだよ」
施設「話せばなげー。感じろ!!!!

機甲「なんかよくわからないんすけど、これ来る途中に買ってきたんで皆さんどうぞっす」
1佐「メット…これは…」

機甲「タピオカ抹茶ミルクっす
1佐「タピオカ!?

特科「おうよ。俺達にもゆかりがあっからよ、被せてみたw」
機甲「抹茶ミルクにしたのはせめてもの情けっすよ」

特科「さぁ皆の衆。更なるタピオカ地獄に嵌りたまえ
機甲「陸さん、飽きてたらスムージーもあるっす」

陸「いや…むしろありがたい。このタピオカは初見なんだ」
機甲「え?」



ああ…黒豆…

空挺「紅茶はおいしかったけど、タピオカは食べてないんだよね~」
施設「気がきくじゃねぇかw」
普通「お前らの心意気でやっと飲む気になれた」
陸自「手土産でタピオカは正解だった…」
海自「ははは…」
海士弟「(タピオカ抹茶ミルクおいしそー)」

1佐「ああ…黒豆…(崩れ落ちる)」
陸「しっかりしろ…あっ、そうだ。皆ちょっと待ってくれ」
海「なんだ」

陸「抹茶だからな、黒豆を添えよう…」
海「ただじゃ起きんな」

特科「用意いいですね」
機甲「陸さん煮たんすか?」

1佐「私です!!

航空「なんか平和的な飲み物になったね」
空自「飛行さん、航空さん。俺も一緒に飲みますから安心して飲んで下さいよ」
飛行「わかった」

こうしてまだまだ大量の黒豆は残っていたが、壮大な誤解は解けたのであった……



余談

機甲「結局海軍ゆかりのタピオカまつりってなんだったんすかね」
空挺「黒豆まつりだったね」
特科「つーか普通にタピオカプリンでよかったんじゃね?」
施設「てかよ、海軍士官ならフルコース食わせてくれよなぁ」
衛生「あーそれなら僕も行きたーい」
需品「それで大量の黒豆の行方はどうなったの~?」
普通「陸さん。今度は陸軍ゆかりのタピオカまつりをしませんか?」
陸「そうだな。やるか、10ヶ月後


キャッサバ芋が実る頃、陸軍ゆかりのタピオカまつりが開催された…かはまた別のはなし☆