ある日の光景☆シリーズ その3
ある日の光景☆シリーズはキャラクター達のちょっとした日常を綴ったもの。日常ネタなので大した話はありません!!それでもOKな方どんぞ!!
それと今回は気力の問題で1本という少なさですみません!そして無駄にハートフルを目指した結果だいぶ残念!!
2時間コース
《陸&1佐(大佐)宅前》
ぴんぽぉーん☆
陸「(ズォン)なんだ」
海自「(ウワッ)いっ…1佐いますか?」
陸「いない」
海自「え…あ、そうですか…。ど…どうしようかな…うーん、困ったな…」
陸「もうすぐ帰ってくると思うが。中で待つか?」
海自「えっ!!あー…じゃぁ…あのすみません…失礼しますっ…!」
《海自INリビング》
陸「コーヒーでいいか」
海自「はっ…はいっ」
陸「(スッ…)」
海自「あっ!ありがとうございます」
シーーーーーン…
海自「(く…空気重ぇ…)」
シーーーーーン…
陸「先日の進水式…」※新しい船をはじめて水に浮かべ、その誕生を祝う儀式
海自「えっ!?」
陸「ご苦労だったな」
海自「えっ!?あっ!もしかして陸さんも見てくれたんですか!?」
陸「…直接は見ていないが」
海自「そうなんですかー、だったら今度ぜひ間近で見てくださいよっ!感動しますよ!まず進水式の前に命名式っていうのがあって、そこで船の名前を呼ぶんですが、その瞬間の誇らしさと嬉しさたるや!!こーパワーがグワーっと沸いてくる感じっていうんですか?!とにかく胸が熱くなるんですよ!そう!胸熱ってやつです!さらに次の進水式で水の中に入っていく様はもう!!『新しい俺の時代の幕開けだっー!』ってめちゃめちゃ高揚感に包まれるんです!それからっ…」
陸「クッ…」
海自「あ…、すみません…つい…あはは…」
陸「いや、その日海も似たようにうるさかったのを思いだしてな」
海自「えぇっ!?!?う…海さんが!?」
陸「あいつは基本的にうるさい…」
海自「えええええ!?…サイレントネイビーを地でいっているんじゃないんですか!?まー職務上色々指摘される事はありますけど…。」
陸「他の奴は知らんが俺はそう思っている」
海自「はぁ…。いまいち想像が…まー1佐ならまだなんとかイメージつきますけど…あはは。そうだ、その時だってあれですよ?俺が式に出ちゃった分、1佐には色々変わりにやってもらったので、色々言われたんですよ…」
陸「だろうな。(俺も聞かされたがな…)」
海自「って1佐遅いですね」
陸「すぐ戻ると言っていたんだが…、時間が無いならまた出直すか?」
海自「いや、今日はこれで終わりなんで。この後も陸自の所で家飲みですし…(アッ)」
陸「そうか…」
海自「(言ってよかった…よな?てか俺が気まずくなる事ないよな!?うん!いやむしろこの際色々…)」
海自「あ…あの陸さ…」
陸「海自、1佐が戻るまで適当にここで待ってろ。俺はちょっと向こうに行ってる」
海自「えっ!?あっ…はい…(…の…逃した感…)」
《海自INリビング ぼっちナウ》
海自「(はーー…また今日陸自に愚痴られるな…それにここに来た事を言ったら更に長くなるな…。
てかさ、そもそも陸さんだってそこまでさける事ないと思うんだよなぁ…。
まー色々あんだろうけどさー。はー…どうするよ…その愚痴だけで最低2時間コースかもしれない。てかよ…俺だって愚痴あるんだよ!!
そうだよ、羨ましいとか言われるけどさ、俺だって色々あんだよ!?
海軍の皆さんは尊敬してるし、貫禄があるのはわかるんだけどさ、今は俺の時代だっていうね!?
なのに俺すっとばして話をもっていくやつとかいるし、納得いかねー事だってあんだよっ!?
よし!今日は俺の愚痴をとことん言ってやる!ってことで陸自の件は俺のためにもさっさと陸さんに頼んでしまおう…!よ…よし!)」
(スクッ!!)
-- 一大決心するものの、ズォンという空気をキッチンから感じて躊躇する海自… --
ウロウロ…
(俺のため…俺のため…)
ウロウロ…
(俺のため…俺のため…よ…ヨシ!!!)
海自「り…陸さん…!!!」
陸「(ズォン)(ギロ)」
海自「(ウワッ)あ…あの質問というかお願いというか…ですね…陸じ…」
バタン!☆
1佐「ただいま戻りましたー。海自?何か用ですか?」
海自「(タイミングぇ…!!)あーはい!この件なんですけど…」
-- 結局何も言い出せぬまま、しばしお仕事モード… --
1佐「なるほど。分かりました。しかし海自、これはもうちょっと要領よくやるべきですね」
海自「(ガク)はい。すみません…」
1佐「では他に用がなければ帰りなさい」
海自「えっ…はっ…はい…(あー2時間コース…!!)」
《玄関にて》
海自「じゃ…失礼します」
1佐「海自、待ちなさい」
海自「?」
1佐「これ。陸さんから『あなたに。』」
海自「えっ?何ですか?」
1佐「後で見なさい。じゃ、ご苦労さまでした。」
海自「???えっ…ちょっ!はぁ…ありがとうございます…失礼します」
《帰り道》
海自「なんだろ…(ゴソ)…あ…なんかいい匂いがする…食いもん…てか量多……」
(アッ…)
海自「今日は2時間コース免れるかな…」
《陸&1佐(大佐)宅にて》
1佐「陸さん!私たちの夕飯がないんっ…」
陸「大佐」
1佐「…?」
陸「助かった」
1佐「(しょうがないですね…)外…、行きますか」
その後結局「それお前にくれたんだろぉ!?」と愚痴られる海自君でした☆(だが食う)