RKK脱出島 番外編

番外編というかおまけです☆虫っていうワードが出てくるので苦手な方は注意です!


オープニング

1佐「みなさまこんにちは。今回は、RKK脱出島の番外編をおおくりします。司会は私、1佐が行い、その他は居ても居なくてもいいエキストラです

司会 → 1佐
その他 → 特科・施設・機関・陸自・海自

特科「うぉぉぉぉいい!!!お茶の間の俺のファンが怒るぞ!」
機関「テレビの前に大砲でも並べてきたのか?」

1佐「えー今回の番外編では、前回、私たちが大変な思いをしていた時に、悠々自適に美食を楽しんでいた三人が、マッチングで不成立だった者たちとペアを組んで参加いたします」

海自「よく了承しましたね、特に海さん」
1佐「あの人が一番何もしていませんからね。まぁでも今回はおまけですので、私たちよりは全体的に緩いです」
機関「そもそも俺たちが趣旨から外れていたと思うんだが…」

施設「そういやチーム分けはどうなっているんだ?」
特科「そこはまだ俺たち聞いていなかったな」

1佐「はい、厳正なる『くじ引き』の結果、こうなりました」



チーム分け!

1佐「まずは一組目です」

脱出島ペア1

機関「航空!!
施設「ざまぁみろ!!しごかれろ!!」
特科「工w見苦しいw」

海自「サバイバルに慣れていそうな普通さんとのペアは幸か不幸か…」
陸自「普通さん…どこまでやる気だろう…」



チーム分け!その2

1佐「次は二組目!陸さんです!くじの、引きの悪さには定評がありますが、こうなりました」

脱出島ペア1

陸自「うらやましいーーーー!!!
海自「心を開放しておるw」

特科「正直…うらやましいな…」
施設「うん…うん…」
機関「何なのおまえら…



チーム分け!その3

1佐「最後は海さんです!くじの、引きの良さには定評がありましたが、こうなりました」

脱出島ペア1

一同「引き悪っ!!!!

特科「ジョーカーを引いた感があるな」
施設「警務が悪いわけじゃねぇけど、どうしても居心地の悪さは否めねぇ…」

特科「あーでも残っているのが警務とヨーチンなら警務も悪くねぇか」
陸自「(さらりと輸送さんがスルーされている…)」

機関「俺としては警務隊の方が気の毒なんだが…」
海自「あー…(わかりみが深い)」

1佐「それでは!チーム紹介が済んだところで早速現地の様子を見てみましょう!



島に到着!

脱出島ペア1 普通・航空組

普通「着いたな」
航空「いい天気ですねー。ビーチにビキニの子猫ちゃん達がいれば最高ですねー」

普通「いるわけないだろ。ここは無人島だぞ」
航空「そ…そうですね…(そんな冷静に返されても…)」

普通「さて。ここが激戦地になるかもしれんから、極限状態の生存自活を覚悟しつつ、長期戦に…」
航空「え!?何の事を言っているんですか!?」

普通「何って…この無人島での過ごし方だが」
航空「いやいや…話が違います」

普通「なんだ話が違うって」
航空「飛行が言うには楽しいキャンプだって」

普通「お前、一番参考にならんやつの話を聞いてきたな」
航空「えー…」


航空氏、組んだ相手も悪い



脱出島ペア2 陸・空自組

空自「着きましたよー!」
陸「着いてしまったな…」

空自「陸さん!テンションをあげていきましょう!冒険のはじまりですよ!」
陸「冒険?」

空自「そうです!無人島といえば冒険…adventure!ですよ!!」
陸「お…おぉ。具体的には何をするんだ?」

空自「そうですね~洞窟探検したり~、木の上に家を作ったりです!!」
陸「…だからトム・ソーヤみたいな格好をしているのか…」



脱出島ペア3 海・警務組

海「…」
警務「…」



農耕…

脱出島ペア1 普通・航空組

航空「あー腰にくる…まだ耕すんですかー?」
普通「はじめたばかりだろ、手を止めるな」

航空「これ脱出を目指しているんですよね?」
普通「最終的にはそうだな」

航空「最終的…。あの…畑を作るより、普通に船を作って脱出した方が早くないですか?」
普通「しかし万が一、持久戦になった時の備えも必要だぞ」

航空「万が一って何ですか…」
普通「相手は陸さんだ、本気になったら俺たちは永久にこの島から出れん」

航空「ええええ、じょ…冗談ですよねっ…?!」
普通「どうかだかな」

航空「そんなの俺も空自も耐えられないです!」
普通「いつも空を飛んでんだからたまには土にまみれてみろ」

航空「うぬぬぬ…本気と冗談の区別がつかない…」
普通「ふっ、俺はお前が根性のあるやつだと見込んでいるんだぞ」

航空「根性はありますよ!でもなんか想像してたのと違うーー!飛行のうそつきー!
普通「そんな事を言ってるとひと区画増やすぞ」



差し入れ

脱出島ペア3 海・警務組

海「なぜこんな雑木林の中を歩かねばならんのだ…」
警務「…」

海「ん?あの旗は…」
警務「あれは差し入れの目印です」

海「あー…あれか」
警務「はい。今回も参加者以外のどなたかから無人島で役に立つ品物を頂けます」

海「前回の土偶が役に立ったとは思えんが」
警務「…」

スタジオ

1佐「ほー海さんとMPが差し入れを見つけたようですね」
特科「誰からのだ?」
施設「カメラズームアップ!」

海「くだらんものを寄越したらただじゃおかんぞ」
警務「旗の裏に提供者の名前があります」

ぺらっ

海「『海自』か」

海自「え゛っ!!!!
陸自「おーよかった?な」

海自「よくねぇぇぇぇ!!!!
陸自「?」


海自からのビデオレター

どうもー!海自でぇす 私からの差し入れはこちら!『ポコポコゲ~ム』!!これはボタンを押してハンマーで叩き合うおもちゃです。操作は単純なんですが、白熱すること間違いなし!ぜひ無人島での娯楽に!またペアの交流を深めるために!活用してくださ~い!ブツッ

海「…」
警務「…」

海自「気まずぃぃぃぃぃぃ!!!!!
機関「現場が静寂に包まれている…」

海「スッ…」
警務「…」

1佐「海さーん!スルーしないでください!使わない場合は失格の上、無人島に置き去りにしますよ」
特科「あのふざけたおもちゃのせいで置き去りwww」

海「ギロ

海自「カメラ越しの視線が怖えぇぇぇぇ…
陸自「あ…案外楽しんでくれるかもよ!?」

警務「どうされますか」
海「チッ…」

1佐「では!お願いします!!」
施設「絵面が面白すぎるな…」
機関「実にくだらんが俺たちは楽しい」

海「…」
警務「…」

カチャカチャ…カチ…びよよ~ん

海「…」
警務「…」

その場に置き去りにされた『ポカポカゲーム』



洞窟探検

脱出島ペア2 陸・空自組

空自「陸さん、本当に洞窟発見しちゃいましたね!」
陸「入るのか?」

空自「入りますよ!隠し財宝を見つけるんです!インジャン・ジョーならぬ日本軍の隠し財宝をっ…!」
陸「ここにはない

空自「何か言いました?」
陸「いや」

スタジオ

海自「おい…空自が陸さん連れて洞窟に入っていったぞ」
陸自「中の映像は!!?」

施設「中までは撮れねぇなぁ」
特科「まぁ陸さんがいるから大丈夫だろ」

陸自「し…しかし!空自が陸さんに甘えっ…ご迷惑をおかけするかも!!」
海自「そっちの心配


ここで、しばし洞窟探検のため、スタジオのメンバーは休憩タイム



空自「この洞窟、結構奥行があるんですねー」
陸「まだ進むのか?」

空自「進みます!隠し財宝で戦闘機を買うんですよ!」
陸「だからないって…

空自「え?何ですか?」
陸「いやなんでもない」

……

空自「んーあっちは行き止まりで、こっちも何もないですねえ~。一度元の道に戻って…あれ?どっちから来ましたっけ?こっちかな?」
陸「おい、戻るならそっちじゃないぞ」

空自「ヒッ!!
陸「どうした」

空自「何かが今…足の上を這っていっぁぁぁぁぁ虫が足元にィィィィ…!!!いっぱいいるぅぅぅ!!!
陸「あー…」

空自「ひぃあああァァァなんか触れたァァァァ踏んだァァァァ
陸「そんなサンダルで来るからだ」

空自「これでも譲歩したんですよぉぉ!トム・ソーヤは裸足が鉄板じゃないですかぁぁぁ!!!
陸「そうだったか?」

空自「いや!そんなこと今はいいんですよ!!ぎぃぃぃ…!!…気持ち悪いぃぃぃー!
陸「お前な…、はじめから結構いたぞ。たまたまライトが当たっていなかっただけで。それなら洞窟を出るか?」

空自「そうしますーーー!でも囲まれて動けないですぅぅ~!ぞわぞわしますー!!
陸「しょうがないやつだな…」

スタジオ

特科「1佐さんの茶はうまいんだよな」
1佐「料理の腕前もあります」

施設「一定の確率で俺が呼ばれるがな」
1佐「大工の施工が悪いんですかね?」

施設「それはねぇ!
陸自「あのー…お取込み中すみません…中継映像確認してきていいですか?」

特科「あー戻ってくる頃かもな。見てみろよ」
陸自「はい!」
海自「俺も見よ~」

機関「まだ戻ってなかったら航空の所をちょっと見せてくれ」
施設「あそこは耕してるから見ても面白くねぇよ」

1佐「陸自、どうですか?戻ってきましたか?」

陸自「はい…えっと…あっ!!
海自「あれ?…なんで空自、陸さんにおんぶされているんだ?」

陸自「ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
海自「もちつけ


陸「ほら、洞窟の外に出たぞ、降ろすが大丈夫か?」
空自「はい…ありがとうございます…」

陸「あ、空自。頭に虫が乗ってる」
空自「ヒィ!!!!!どこですか!!!取ってくださいよぉぉ!!!

陸「というのはうそ」
空自「もぉぉぉぉぉぉぉ~

陸自「キャッ!!キャッキャウフフをしている!!けしからんうらやましいっ!!
海自「お前今日全開だな」


消化試合

機関「そういや海さんたちはあれからどうしているんだ?」
施設「そうだなぁ。海さんは釣りをしているな。警務はー…読書」

特科「はぁ!?ずいぶん余裕だな」
1佐「実はですね。海さんとMPのチームは半日で終了なんですよ」

施設「なんで」
1佐「海さんが半日を条件に参加を了承したんです」

海自「そういう理由だったんですねー。海さんが参加っておかしいと思ったんですよー」
機関「ずるい」

施設「てことは時間がくるまで流しているってわけか…」
特科「海自のしょーもねーおもちゃがクライマックスだったな」

1佐「という事で、海自あとであの二人を拾ってきてください」
海自「俺!?」

機関「ポコポコも回収してこいよ」
海自「思い出させないでください!!」



懲りない奴ら

陸自「あの…陸将補と空自は…いつまで…」
1佐「特に制限は設けていませんが」

陸自「そうなんですか…。しかし陸将補もお忙しい身ですし、空自も」
施設「終わらせようとしてやがるなw」

陸自「そ…そんな事はっ!…あったりなかったりあったりゴニョニョ…
特科「じゃあよ!いっそ俺たちも行かね?肉もっていってバーベキューやろうぜ」

陸自「そ…それです!!それ賛成です!!
海自「俺も賛成!!!!(一人で迎えに行くのが嫌)

施設「ほほう…そうなるとまた俺様の出番か」
機関「キャンプファイヤーでもするか?あと大浴場も作らんとな」

1佐「あなたたち…懲りませんねぇ…



そういうわけで再び上陸

特科「戻ってきたぜー!!
機関「激闘の日々を思い出すな…」

1佐「では陸さんと海さんのチームを呼びますか」

海自「じゃ…じゃあ…!俺は陸さんと空自に知らせに…」
1佐「おい海自。あなた曲がりなりにも海さんは上司でしょう」

特科「あのしょーもねぇおもちゃの件がなぁw」
機関「確か、ただじゃおかないと…」

海自「や…やめてくださいよ!ほらっ…り…陸自と一緒に行きますし、空自もいますし…なぁ!陸自!」
陸自「俺が行ったら陸将補に変に思われないかな…嫌な思いをされるかも…

海自「なんで」
陸自「まるで俺が終わらせたかったみたいに感じてしまわれるかもしれないだろ?」

一同「(間違いではない)

海自「そんなの気にするなよ…」
陸自「俺としてはそういうつもりがなかったといえばウソになるけど……他意はないようなあるような…でも…やっぱり…ゴニョニョ

1佐「黙れ!どうでもいいから早くいけ。それで陸さんたちを拾った後に海さんの所にも寄って来なさい」

海自「は…はい!」
陸自「でも…」

特科「レンジャー!
陸自「レンジャー!



そういえば

機関「あれ?そういえば航空たちはどうするんだ?」
施設「あいつらはほっとけよ」

機関「おい…航空が可哀そうだろ」
施設「どの辺が」

機関「お前だって飛行が同じ目にあっていたら可哀そうだと思うだろ」
施設「俺のぴゅわっぴゅわ飛行と一緒にするな」

機関「確かに航空はぴゅわっぴゅわではないが、俺にとってはかわいいやつではあるんだ」
特科「あのよー『ぴゅわっぴゅわ』だの『かわいい』だのって、いい歳したじじいが、いい歳したじじいにいう言葉じゃねえぞ」

機関「俺は施設みたいな気持ち悪さはない」
施設「親鳥の崇高な愛だっつーの!」

特科「まぁでも。とりあえずまだほっといていいんじゃないか?なかなか一緒になることがない二人だからな」
機関「確かに。そうした交流は大切かもしれんな」



助けて

脱出島ペア1 普通・航空組

航空「普通さーん…、食材は取りに行かなくていいんですか~?あと寝床も一切作っていないんですけど…」
普通「それはもうあるだろ」

航空「どこにですか。俺は持ってきていませんよ?そもそもルールで持ってこれませんよね?」
普通「持ってくる必要はない。当面の食材はそこら辺に生えていたり、動いていたり」

航空「
普通「寝床も目を閉じればそこが寝床だ」

航空「えー…
普通「極限状態になれば泥水もうまい」

航空「…。いやぁぁぁぁーー!!!
普通「おい!待てっ!!逃げる気か!?」

航空「逃げるんじゃなくて一人で泳いで脱出します!!
普通「なに!?失格だぞ!」

航空「そんなのどうだっていいですーー!!!」
普通「させるか!」

航空「うわーー誰か助けてーーーー!!!
普通「この無人島で俺から逃げられると思うな



キノコでウフフ

脱出島ペア2 陸・空自組

空自「陸さん、このキノコは?」
陸「毒だな」

空自「えーシイタケだと思ったのにー」
陸「見た目が似ているから間違えやすいんだ」

空自「じゃーこっちのモサモサ~と生えてるや…」
陸「待て、やたらと手を突っ込むな。何かに噛まれるかもしれんぞ」

陸自「キノコでウフフってる…」
海自「わざわざ双眼鏡で確認した内容がそれかよ…いいから早く行こうぜ」

陸自「しかし…何と言って出ていけば…」
海自「じゃあ、お前が毒キノコを食ってしまったので、俺が助けを呼ぶっていう演出でいくか?」

陸自「それだ
海自「馬鹿

陸「(先刻から陸自と海自の気配がするんだが…何かあったのか?)」
空自「陸さんどうしたんですか?」

陸「どうやらこの島に陸自と海自が来ているようだぞ」
空自「本当ですか?」

陸「行ってみるか?」
空自「はい!!」

陸自「やべっ!
海自「どうした」

陸自「こっちに向かってくる」
海自「ちょうどいいじゃん」

陸自「ひとまず逃げよう!言い訳考えてない」
海自「言い訳!?えっ!?ちょっ…待って…!」

陸自「とりあえず雑木林を出る!」
海自「ええー!せっかく歩いてきたのにー!って…引っ張るなって!転ぶ!」



ばったり

陸自「よし!雑木林を抜けたぞ!あっちの岩場に隠れよう!」
海自「もー!!どういう状況!!

空自「あの二人、本当に居るんですか?」
陸「居る…しかも…」

……………

海自「なぁ…こんな岩場に隠れてないでさっさと声をかけようぜ」
陸自「…ごあいさつするのに手土産もない…」

海自「戻れば肉があるだろ?じゃあよ、この辺の岩場の海藻でももって…ん?ここに魚が…バケツに魚がいる…ハッ!!

海「お前らうるさいぞ…ゴゴゴゴゴ

海自「(げぇ!!)う…海さん!」
陸自「えっ!あ…すみません…」

海「やっと迎えに来たのか」
海自「そ…そそそ…そうです!」

海「船はどこだ。あっちに警務隊がいるから声をかけてこい」
海自「は、はい…」
陸自「あ、俺が行ってきます!」

……………

海「わざわざ陸自も来たのか」
海自「…実はかくかくしかじかで…皆さんいらっしゃっています…」

海「は?」
海自「あ、皆さんと言っても、1佐と機関さん、特科さんと施設さんですけど…。あとは俺と陸自です」

海「物好きなやつらだな…」
海自「あははは~…」

海「それはそうと海自…」
海自「なんでしょう?」

海「よくあんなくだらん差し入れを寄越したな…ゴゴゴゴゴゴゴ
海自「あっ…!いや…あ…あれはですね!その…本来は結構楽しめるはずなんですっ…!」

海「ギロ
海自「(だから…視線がこぇぇ…って)」



助かったぁ

空自「あ!海自がいる!海自ー!!!!!
海自「おーーー空自!(いいところに来たぁぁぁぁぁ!!)」

空自「あ、海さんも!どうもです!!今から海自をシメる所だったんですかー?お気になさらずどうぞ!」
海自「おまーーー!!

海「…また騒がしいのがそろったな…」

空自「あれ?陸自は?居るんでしょ?」
海自「陸自は今警務さんを呼びにいってる。ってやっぱり気付いてたか」

空自「陸さんが気配がするって。陸さーん!海自とあと海さんもいますよー!
陸「やはり海も居たか」

海「なんだその嫌そうな顔は」
陸「もともとこういう顔だ」

空自「今ちょうど海自をシメる所みたいなんで、お邪魔だからキノコを取りに戻ります~?」
海自「何言ってんの!?超ウェルカムだから!!!

陸「フッ…どうせ海の事だから、くだらない事で文句を言っているんだろ?」
海自「そうなんですよ!」

海「おい(怒)
空自「ほほ~海自君も調子にのっていますな~」
海自「あっ…いや…そんなつもりでは…あははは」



ご機嫌麗しゅう

陸自「はっ…!陸将補がいらっしゃる!!!
警務「…」

陸自「あ…どうしましょう…えっと…」
警務「?」

陸自「ちょっと待ってください…考えさせてください」
警務「何を」

陸自「実はかくかくしかじかでして…」
警務「…」

陸自「あっ!待ってください!行かないでください!まだ考えていないんですー!」
警務「(くだらない)」

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警務「陸さん」
陸「警務か。ご苦労だったな。無事でなによりだ」

警務「ありがとうございます」
海「おい陸、お前随分態度が違うな。俺にはねぎらいの言葉はないのか。こんな茶番に付き合ったんだぞ」

陸「警務、半日とはいえ疲れただろ」
海「なんだその含みのある目線は」

陸「フン…ハシビロコウみたいなお前と組むのは大変だって話だ」
海「なんだと?」

海自「(ハ・シ・ビ・ロ・コ・ウw)
空自「え~ハシビロコウ、動物園じゃ人気者ですよ~!なんだかんだと陸さんは海さんを評価しているんですね~」

海「ほう」
陸「待て、解釈がちがう」

空自「ところで海自と陸自は何しに…ってあれ?陸自は?」
警務「陸自、隠れてないででてこい」

陸自「は…はい!!!!!あの!!陸将補におかれましてはご機嫌麗しゅう…!!!

陸「ここまでご苦労だったな」
陸自「ととととんでもございません!!!!!」

海自「実は…俺たち、かくかくしかじか…で来たんだよ」
空自「えー!ほんとに!?面白くなりそうですね!陸さん!」
陸「よかったな」

海「また付き合わねばならんのか」
陸「お前な…そんな事を言ってると無人島に閉じ込めるぞ」

海「フン。泳いで脱出してやる」
陸「させるか」

海自「ほー…。な…なぁ陸自はどっちが成功すると思う?
陸自「お…俺は陸将補と無人島に残る

海自「その選択肢はねぇから」
陸自「えっ

空自「でも『海さんが脱出できるか、陸さんが阻止するか』っていう企画も面白そうですね!」

陸「やめてくれ、冗談だ」
海「そんな酔狂な事をする気はない」

空自「なーんだ残念!しょうがないですね。それじゃーそろった所で!キャプテンたちの所に行きましょうよ!」



合流

1佐「大工~私の椅子はできましたか?」
施設「なぜ俺はまた同じ椅子を…」

機関「よーし、この位の大きさだと豪華だろ!大浴場だぞ!」
特科「まーたお前と入るのかよー」

空自「キャプテーーーーーン!!!!

1佐「ヒヨコですか。他もそろったようですね」

陸「1佐…よく来たな…あれだけ終わった後に文句を言っていたのに…」
海「お前のせいで俺たちが来る羽目になったんだが」

1佐「しょうがなく、懲りない輩に付き合ってあげたんです。まぁ今回は競うわけではありませんからね」
海「お前も懲りない輩に見えるが」

1佐「あなたね、むしろ感謝してもらいたい位ですよ。食材をもってきてあげたんですから」
海「俺はいずれにしても半日で帰る予定だったんだ」

陸「ところで1佐、普通と航空が居ないが?」
1佐「あの二人はもう少しやらせておこうかと思いまして」

空自「航空さん楽しんでるかなぁ~」
陸自「普通さんがむちゃしてなきゃいいけど…」

空自「大丈夫だよ!飛行さんが楽しいキャンプって言ってたから!



逃走と追跡

脱出島ペア1 普通・航空組

普通「航空!お前それで隠れているつもりか?」
航空「ばれているのは知ってますー!!!」

普通「観念して出てこい」
航空「嫌ですー!!」

普通「ではひとつ、『お前が脱出できるか、俺が阻止するか』楽しむとしようか」
航空「もっと穏やかに楽しみましょうよ~!!おなかも空きましたしー!」

普通「そうだな。ここに蛇がいるから…」
航空「えええええ」

普通「好き嫌いをするな」
航空「やっぱり逃げますー!!!



無人島満喫

陸「そうだ、工。空自が木の上に家を作りたいそうだ」
施設「見るからにトム・ソーヤですからね。いいでしょう!任せてください!」

陸「俺も手伝うぞ」
施設「陸さんは食事の方をお願いします!くれぐれも1佐さんにピッツァを作らせないように…!」

陸「わかった、じゃあ家は砲に手伝わせるか」
施設「そうですね。あいつはほっておくとろくなことしませんからね」

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▼それぞれの役割は以下の通り

木の上の家 → 施設・特科・空自
食事 → 陸・警務(助手)・1佐(諸刃の剣)・海(ひやかし)
大浴場&キャンプファイヤー → 機関・海自・陸自
監修(自称) → 1佐

こうして各自持ち場につき、大体どこかで『すったもんだ』を起こしつつも、作業を完了させ、その後の宴会から朝まで満喫する事になる。ここでの一部始終は長いので割愛☆


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機関「そういえば航空たちはどうする?」
特科「今から呼びに行くのもめんどくせぇからいいだろ」

施設「過保護はいかん。普通に任せておけ」
機関「お前が言うなだが、まぁそうだな」


結局、普通と航空は自力で無人島を脱出させるという結論にいたる



続逃走と追跡

脱出島ペア1 普通・航空組

普通「航空、だいぶ足が止まってきたな」
航空「もー…生殺しで楽しむのやめてくださいよぉぉ」

普通「まぁ頑張った方だと思うぞ」
航空「はぁ…やっと海岸に出られる所まできたのに……さすがに夜の海を今遠泳するのは…つらいぃぃぃ…」

普通「さぁそろそろ俺のターンだな」
航空「うわぁぁ…もう海まで突っ走るしかないー!

普通「ほお…そんな状態で泳ぐのか」
航空「もーー!!海に出ればこっちのもんです!!」

普通「さすがじゃないか」
航空「泳いでやりまっ…あれ!!???」

普通「ん!?あれは…」
航空「ボートだ!!!!!!

普通「なぜここに…?」
航空「ヒャッフー!!!



捕獲

脱出島ペア1 普通・航空組


航空「鍵がついてるしラッキー!これで脱出するぞ!航空さんはボートの免許を持ってるからね★それではしゅっぱーつ!」

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航空「ふんふふーん

ガッ!!

航空「な…何!?」
普通「マテ

航空「ひぃぃぃぃ!あ…危ないですよ!!」
普通「逃がすか」

航空「もおおお、わかりましたよ!」
普通「観念したか」

航空「とりあえず危ないから乗ってください…」

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航空「じゃ動かしますよ」
普通「ん?お前どこに向かっているんだ」

航空「へへーん。無人島から脱出するんですよ」
普通「何!?」

航空「街に戻って飯でも食いましょうよ」
普通「それはダメだろう!!戻れ!戻らんとっ…」

航空「普通さーん、ここはもう海の上ですよ
普通「だ…だから何だ」

航空「わかってるくせに~。俺だってもともとは海の男なんですから」
普通「ぐっ…」

航空「捕まったのは普通さんの方です



ない

1佐「さぁ~てと、帰りますかね」

特科「なんだかんだと楽しかったなぁ~」
空自「木の上の家、最高でしたね!!!」
施設「そうだろうそうだろう」

海「全員が木の上で過ごす必要があったのか?」
陸「寝ている間に上から落としてやればよかったか?」

陸自「陸将補と同じ屋根の下で…
海自「一番離れた場所だったけどな」
警務「…」

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1佐「あれ?
海自「えっ…

1佐「海自あなたボートをどこに停めました?」
海自「…ここに停めたはずなんですが…」

陸「1佐どうした」
1佐「それが…ボートがないんです」

施設「流されたとかじぇねぇよな…」
海自「そんなミスはしません!」

機関「しかし見渡す限り、見当たらんぞ」
空自「まさか飛んでる?」
海自「なわけねぇだろ!」

海「一体どういう事だ」
特科「えーっとつまり、俺たちは無人島に置き去り状態って事?」
陸自「そうなりますね…」

一同「……………………



泳ぐ!

特科「で?どうするんだ?」

1佐「しょうがないですね。泳いで帰りますか?」
海「チッ」

機関「しかたねぇか~」
海自「そうですねぇ…」

陸自勢「ちょっと待て

陸「勝手に決めるな」
海「溺れそうになったら引っ張ってやってもいいぞ」

特科「べ…別に俺たちも泳げねぇわけじゃねぇけど、そんなに普段から泳いでねぇし…」
施設「んー…行けっかなぁ…」
陸自「こ…ここは江田島の訓練を受けるつもりでっ…!

空自「あのー!…みんなで泳ぐ必要あります?

1佐「つまり?」
空自「行ける人で行ってもらって、後で迎えに来てもらえればと」

特科「そ…そうだよ。危うく海自達のノリに巻き込まれる所だった」
施設「船作って脱出するってのもあるけど、迎えに来てもらった方が楽だな」
空自「待ってる間、遊べますし!」

陸「ではその方向で

1佐「つまり、海自の者が行けって事ですか?」
陸「そうなるな」

1佐「わかりました。では海自!行ってきなさい!
海自「俺一人で!!??

海「さすがに一人っていうのはどうかと思うぞ」
機関「バディがいりますよ」

1佐「ちょっと、あなたたちその意味ありげな視線は何なんですか

陸「1佐なら安心だ」
施設「さすが1佐さんって所が見てぇな」
特科「現役バリバリって普段から言っているもんな」
陸自「海自をよろしくお願いします」
警務「ペコ」

1佐「まったく!何なんですか!わかりましたよ!行きますよ!!

一同「おー

1佐「海自!必死でついてくるんですよ!
海自「は…はい!!!!!



結局


かくして、1佐と海自は泳いで有人島に渡り、そこで運よくボートを発見する。ついでに、近くの定食屋から出てきた普通と航空にもばったり出くわし、事の次第を知ると同時に、大佐モードを発動。しばしの説教の末、再び無人島へ向かうのであった…。