海の日、その由来

「海の日」は祝日なので、その日には海自でもイベントが行われるようです。
ということで、海勢にまつわる何かと思いましたが、そうだそもそも「海の日」の由来って…?

海の日1


1佐「はー!疲れました!」
陸「イベントご苦労だったな」



1佐「今日は『海の日』という事もありまして、たくさんご来場いただけました」
陸「『海の日』…海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日か…」



1佐「そうです。海洋国日本の繁栄…、そしてその海洋安全保障を担うのはこの私。ドヤァ」
陸「(…。海自も同じ事言ってたな…)」

海の日2

1佐「と…いうことで、陸さん。私肩凝りまして」
陸「(…)」



海の日3

陸「そういえば、海の日の由来覚えているか?」
1佐「由来…?あー確か明治…9年でしたっけ?明治天皇による東北方面の巡幸で…」

陸「そうだ。復路の際に汽船『明治丸』に乗船し、函館から横浜に帰着した日が7月20日だった事に由来する」
1佐「あー…そうでしたね」

陸「なんだ、『明治丸』が軍艦じゃないからあまり覚えてないか?」
1佐「グッ…」

陸「あれは灯台巡視船だったからな。確か工部省灯台局が建造したもので…」
1佐「そ…そうでしたね…。あっ」

陸「?」
1佐「その時…陸さん…乗ってたんでしたっけ?」

陸「クス。まぁな」
1佐「明治9年ですから、陸さん若かったですね~…クスクス」

陸「…皆似たようなもんだっただろ…」
1佐「まぁ私も海さんも若かったですが、陸さんは…ねぇ…その頃はまだ素直で…アッッ!!イテテテ!!!」

海の日4

陸「…お前らは事あるごとに…(グギィ)」
1佐「イテッ!!!りりり…陸さん!もういいです!だいぶ楽になりましたからッ!!」

海の日5

陸「1佐。肩」
1佐「え?」

陸「由来を考えれば、俺こそねぎらわれていい気がしてきたぞ」
1佐「えー」


【明治天皇巡幸(じゅんこう)】

明治天皇が行った地方巡幸。巡幸とは天皇が直接地方に出向き視察する事で、民心を把握したり威光を放ったりする政治的に重要なデモンストレーション。先に書いた明治9年の巡幸(奥羽巡幸)は明治天皇だけではなく、その他皇族や、岩倉具視、木戸孝允、大久保利通、大隈重信といった明治の大物重鎮も随行している。

巡幸方法は基本的に陸路。イメージ的には大名行列みたいな?民心を掌握しないといけないから、ゾロゾロと街道を練り歩くような感じ。沿道にはたくさんの人々で、天皇の馬車の周辺は騎兵が取り囲んでいます。なおかつ洋装(騎兵は明治の騎兵軍服ね)を着ていたので新たな時代アピールも。巡幸の日数は色々ありますが、長いと1~2ヶ月もあったりする。頻度は情勢もあって結構行われていたよう。

陸!海!空!的には、巡幸の意味合いや、陸路での移動が殆どという事から、巡幸に随行するのは陸さん。(軍艦を利用する場合はそれに大佐、もしくは海が加わります。)その時の見た目(あくまで見た目)は10代の若造でーす!

ちなみに「海の日」の由来になった明治9年の巡幸の日程は、6月2日に出発し、陸路で北上。途中色々な所を訪れます。7月17日には五稜郭に到達。
翌7月18日に函館に行き、そこで明治丸に乗船。船で一気に横浜まで向かい7月20日に帰着。

つまり!「海の日」の由来になった所は、「ほんとに最後の3日☆なおかつ軍艦じゃねえ!!!!」という。

きっと軍艦ではない船が無事に送り届けられたとかそういう事が大きな出来事として取り上げられたんではなかろうかと!
ただ今は海洋国日本の繁栄を願うという事なので「海の日」は海事に関わる方々、そして当時長い巡幸を無事に終えた一行に思いを馳せたいと思います。